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誤差数センチの測位モジュール、農機などへ展開RTK技術応用で、高精度・小型・低価格を実現(3/3 ページ)

u-blox(ユーブロックス)は、測位誤差が数センチのGNSS(衛星測位モジュール)レシーバーモジュール「NEO-M8P」について、技術説明会を行った。従来製品に比べて大幅に小型・低価格を実現しており、農業用トラクターや測量/調査用ドローンなどへの搭載を可能とする。

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エンジニアの関心高く


多くのエンジニアらを集めて開かれたセミナー

 なお、同社はメディア向け技術説明会に先立ち、大学の研究者や自動車メーカーや電機メーカーのエンジニアを対象にしたNEO-M8Pに関する技術セミナーも実施。セミナーには約60人のエンジニア、研究者らが参加し、センチメートルレベルの測位モジュールへの関心度の高さがうかがえた。セミナーでは、NEO-M8Pを使った測位デモの様子をおさめた動画が上映された他、従来のRTK技術よりも、初期補正に必要な時間が短く、短時間で高い精度を得られるNEO-M8Pの利点などを示す測定データなどが紹介された。

 セミナー参加者からは、評価キットの詳細な仕様や、共に使用するアンテナの制約の有無などに関する質問が多く寄せられていた。u-bloxの担当者は、「1000円程度の汎用アンテナを用いた場合でもセンチメートルレベルの精度は得られるが、フィルター機能を備えるなどした高性能アンテナを使用することでより高い精度が得られる。現状の評価キットも無線機能を簡単に付加できるが、日本国内ですぐに使用できる無線機能をあらかじめ備えた評価キットも現在開発中であり、近く提供できる予定だ」などの回答を行っていた。

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