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セキュリティシステムはどこまで高度化するのかドローン検知、知的映像処理、セキュア技術(3/4 ページ)

パナソニックシステムネットワークスは、セキュリティシステム事業に関する最新技術について、メディア向けの説明会を開催した。セキュア技術やインテリジェント映像監視技術などを組み合わせることで、街レベルの治安維持を可能とするシステムの開発などを目指していく。

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インテリジェントなカメラへ

 「インテリジェント映像監視技術」は、犯罪の未然防止や監視以外の新たな用途開拓を視野に入れて開発している。同社のカメラは、高度な画像処理機能を内蔵している。このため、サーバに送信するデータ量は最小限で済み、大量のカメラが接続されるような用途でも、インターネットの伝送路やサーバの処理負荷を、従来に比べて大幅に軽減することができるという。「セキュリティ技術とインテリジェント映像監視技術を組み合わせて用いると、街全体の規模で犯罪を未然に防止できるシステムも容易に構築することが可能となる」(中村氏)と話す。


インテリジェント映像監視システムの概要 (クリックで拡大) 出典:パナソニックシステムネットワークス

セキュリティシステム事業部の主任技師を務める桑原麻理恵氏

 インテリジェントなカメラに搭載されるコア技術の1つが「顔ベストショット」技術である。セキュリティシステム事業部の主任技師を務める桑原麻理恵氏は、「撮影した複数の顔画像の中から、『正面に近い』『開眼している』『顔が明るい』『ピントがあっている』などの判定基準に基づいて認識処理を行う。この中から選定したベストショット画像のみを顔照合サーバに送信する」という。このため、全ての画像を送信していた従来方式に比べて伝送負荷を1/10に削減することが可能となる。


「顔ベストショット」技術の概要 (クリックで拡大) 出典:パナソニックシステムネットワークス

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