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オシロ用広帯域プローブ、最新MIPI規格に対応低プローブ負荷、容易な接続、低コストを実現(2/2 ページ)

テクトロニクスは、LPDDR4やMIPI C-PHYなどの規格に適合するためのテストやデバッグを容易に行うことができる、オシロスコープ用広帯域TriModeプローブ「P7700」シリーズを発表した。

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はんだ付け用プローブチップとプローブをコネクター接続

 さらに、はんだ付け用プローブチップを、プローブ本体側と接続するためのコネクター技術「TekFlex」も開発した。クリップ式のコネクターで、洗濯ばさみのように片手操作で、簡単にプローブチップを挿入することができる。挿入後は確実にロックされるという。


クリップ式のコネクター技術「TekFlex」で片手操作も可能に

 プローブ本体部を除く、はんだ付け用プローブチップとそれをつなぐケーブルの軽量化や柔軟性に優れていることも特長の1つだ。プローブケーブルにかかるテンションを測定したところ、従来の同社製品に比べ、新製品は約4割も軽量化できたという。また、ケーブルやはんだ付け用プローブチップの柔軟性を改善したことで、プローブチップ挿抜時や測定作業時もDUT接続部への余分な加圧を減らすことができる。

 はんだ付け用プローブチップとは別に、手作業でデバッグやテストを行うためのブラウザアクセサリー「P77BRWSR」も用意している。プロービングに用いられる先端部は、微細加工したポゴピン式チップを採用した。針先は4つの突起を持たせたクラウンポイント設計となっており、DUTの金属パッドを確実にグリップすることが可能だという。


デバッグやテストを手作業で行うためのブラウザアクセサリー「P77BRWSR」の外観

Sパラメーターファイルを内蔵

 P7700シリーズには、もう1つ大きな特長がある。個々のプローブ及びチップにSパラメーターファイルが内蔵されている。P7700シリーズをオシロスコープに接続すると、Sパラメーターファイルが自動的にオシロスコープ側にアップロードされ、プローブなどによる特性の歪が自動的に補正される。これによって、測定値からプローブの影響を簡単に除去することができる。

 価格(税別)は、P7708が108万円、P7713が178万円、P7716が228万円、P7720が268万円。P77STFLXA(5チップ入り)は3万2800円、P77STCABLは7万2600円、P77BRWSR22万4000円となっている。

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