SanDisk、車載/産業向けスマート機能搭載SDカード:信頼性と利便性を追求(2/2 ページ)
サンディスク(SanDisk)は、車載用と産業用向けのフラッシュストレージ製品を発表した。いずれもスマート機能を新たに搭載することで、信頼性と利便性を向上させている。
セキュリティ、トレーサビリティも強化
この他、セキュリティやトレーサビリティ、保守性なども向上した。会社名やプロジェクト名などを32バイトのデータとしてプログラミングできるストリング機能、パスワードでカードデータをセキュアに保護するホストロック機能、フラッシュメモリカード内のファームウェアをフィールドでも安全に更新できる機能などが、新たにサポートされた。
Automotive SDカードは、記憶容量が8/16/32/64Gバイト品を用意している。シーケンシャル書き込み/読み取り速度は最大20Mバイト/秒である。動作温度範囲は−40〜85℃で、AEC-Q100認証も取得した。
Industrialシリーズは、「Industrial SDカード」「Industrial XT SDカード」及び「Industrial microSDカード」の3タイプを用意した。産業用コンピュータや公共サービス向け装置、医療機器、ロボット、POSシステムを始め、商用ドローンや産業用ゲートウェイ装置、監視カメラなどの用途に向ける。
Industrial XT SDカードは、AEC-Q100認証を除きAutomotive SDカードと同等の仕様である。これに対して、Industrial SDカードとIndustrial microSDカードは動作温度範囲が−25〜85℃となっている。また、Industrial SDカードとIndustrial XT SDカードは、記憶容量が8/16/32/64Gバイト品を用意した。Industrial microSDカードについては動画記録が主な用途なことから、記録容量は32/64Gバイト品の2種類となっている。
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