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制御の世界の“黒船”、TwinCATでメイドを動かす江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る(9)(11/13 ページ)

SOEMに限界を感じていた私は、ベッコフオートメーションのソフトウェアPLC「TwinCAT3」に手を出しました。そう、文字通り“手を出してしまった”のです。今回は、制御の世界に「黒船」を持ち込んできたTwinCAT3を使ってメイドを動かすまでの、私の苦闘と孤闘の全容をご覧いただければと思います。

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TwinCAT3の本領発揮

 で、ここからが、TwinCAT3の本領発揮なのです。このTwinCAT3というヤツは、既にSCANされているスレーブ(メイド)たちのポートの値を、簡単にプログラムにリンクしてしまうのですよ。

 まず、m_Inputs.Valueのリンクを、以下の図の順番通りに行ってください。

画面の例
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 これで、m_Inputs.Valueは、スレーブ(メイド"Yuko")の照度センサー用に割り当てたアナログポートの値になります。

 次に、m_Outputs.Valueのリンクを、以下の図の順番通りに行ってください。

画面の例
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 これで、m_Outputs.Valueは、スレーブ(メイド"Rio")のLEDライトのデジタル出力ポートの値になります。

画面の例
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 最後にリビルドを実施します。

 まあ、初回はいろいろエラーが出てくると思いますが ―― 頑張ってください。(私もあちこちいじっている内に、いつの間にかコンパイルが通りました)。

 最後に、TwinCAT3のメニューの「TWINCAT」から「Activate Configuration」を選択するとプログラムが動き出します(動き出すまで、数秒のタイムラグがあるかな、という感じがします)。

 実験結果は、こんな感じになりました。

動画が取得できませんでした
実験結果

 これで、SOEMだけでなく、TwinCAT3でも、江端家のホームセキュリティシステムを稼働させられるメドがつきました。

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