「iPad Pro 9.7インチ」を分解:修理しにくい端末?(1/2 ページ)
2016年3月31日に発売されたApple「iPad Pro 9.7インチ」を、iFixitが分解した。
2016年3月31日に発売されたAppleの新型タブレット「iPad Pro 9.7インチ」。各メディアで続々とレビューが掲載されている。重さは437gで、2014年に発売された「iPad Air 2」と同じだ。プロセッサおよびコプロセッサはそれぞれ「A9X」と「M9」で、これは2015年11月に発売された「iPad Pro 12.9インチ」と同じである。
iPadの製品ラインアップは、「iPad mini 2」「iPad mini 4」、iPad Air 2、そしてiPad Proが9.7インチと12.9インチの2種類で、計5機種になる。
ただ、タブレット市場はここ数年、低迷気味だ。米国の市場調査会社IDCが2016年3月に発表したリポートによると、同年のタブレットの出荷台数は2年連続で減少する見込みだという。一方でIDCによれば、キーボードが取り外せる2-in-1タブレットへの関心は高いとしている。ただ、2-in-1タブレットでは、Microsoftの「Surface Pro」などのWindows勢が強く、IDCも2016年におけるWindows搭載2-in-1タブレットのシェアを53.3%と予測している*)。全体に伸び悩んでいる市場だけに、iPad Pro 9.7インチの売れ行きは気になるところだ。
*)関連記事:タブレット市場、Windows勢の存在感が強まる
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、iPad Pro 9.7インチを分解したので、メインボードに搭載されている部品を紹介したい。分解の詳細はiFixitのWebサイトで見ることができる。
メインボードの搭載部品
- 赤:Appleの64ビットプロセッサ「A9X」
- オレンジ:Samsung Electronicsの2Gバイト(16Gビット) LPDDR4 RAM「K3RG1G1」
- 黄色:SK Hynixの32Gバイト(256Gビット)NAND型フラッシュメモリ「H23QEG8VG1ACA」
- 緑:Broadcomの「BCM15900B0」
- 水色:AppleのWi-Fiモジュール「339S00109」
- 青:NXP SemiconductorsのNFCコントローラIC「66V10」と充電IC「1610A3」(「iPhone SE/iPhone 6s/iPhones 6s Plus」と同じ部品)
- ピンク:InvenSenseの6軸ジャイロスコープ/加速度センサー(iPhone SEに搭載されているものと同じ)
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