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三菱電機パワー半導体工場、5月9日に一部生産再開へ:熊本地震
三菱電機は、熊本県合志市のパワー半導体工場の復旧作業に着手し、2016年5月9日に一部生産を再開させる方針を発表した。
一部工程で代替生産実施して対応
三菱電機は、地震の影響で稼働を停止している熊本県合志市にあるパワーデバイス製作所熊本工場での生産を2016年5月9日から一部再開させる方針を4月21日に明らかにした。
同工場は、パワー半導体の前工程製造拠点で、4月14日夜以降、地震の影響で生産を停止し、被害状況の把握を行っていた。
現在、同工場では、クリーンルームの修復作業を実施しており、「来週週半ば(4月27日前後)の復旧完了を目指す」という。クリーンルーム内の生産設備についても、既に立ち上げ調整作業を開始したという。こうした復旧作業ととともに「一部工程については、代替生産も実施する」(三菱電機)としている。
液晶モジュール工場は、4月末に再開時期見込みを公表へ
三菱電機の製造拠点としては、パワーデバイス製作所熊本工場の他に、メルコ・ディスプレイ・テクノロジーの液晶モジュール工場(熊本県菊池市)も地震影響で稼働を停止しているが、生産再開時期については未定で「再開見込み時期については、4月末までに知らせる」(三菱電機)とする。なお、同工場でも、クリーンルームの修復作業に着手。生産設備については、「致命的な影響は見いだしていない」としながらも確認作業が続いているという。液晶モジュールに関しても、一部工程での代替生産を実施する。
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