人身事故に遭わない秘策は“都会に住むな”!?:世界を「数字」で回してみよう(30) 人身事故(2/10 ページ)
皆さんは、一体どこの誰が人身事故を起こしているのだろうと考えたことはありませんか? 丹念に分析して人身事故の“分布図”を眺めてみると、発生場所が相当偏っていることが分かります。
ホントは大いに腹が立っている? 読者の皆さんの本音
こんにちは。江端智一です。
今回は、「人身事故を「数字」で回してみよう」の2回目になります。
この連載は、鉄道の人身事故によって、出社や帰宅、そして出張先への遅刻を強いられ、その度に、私がいつも感じるこの思いからスタートしました。
―― なんで、わざわざ「電車」を使うのかなぁ
このような人身事故に対して、メディアやネットの掲示板では、世間の無理解、政府の対応不足、鉄道会社の不備を指摘する意見が多いようです。
しかし、私は、
『人身事故の責任は、―― 生死を問わず ―― 人身事故を発生させた当事者にあるに決まっとろうが 』
と、思っています。
そこで、連載第1回では、読者の皆さまに、2つだけの質問のアンケートをお願いしました。その結果は以下の通りでした(ご協力ありがとうございました)。
実に9割の人が、人身事故に腹を立てていて、さらにそのうち、8割の人が、人身事故の当事者に腹を立てていることが分かりました。この他、個人的にもご連絡(メール)を頂き、『動機や経緯やどうあれ、結果としては「自爆テロ」と同じである』というご意見も頂いております。
今回のようなアンケート結果が、メディアやネットに表れてこないのは「そうは思っているが、口に出しては言い難い」というのが実際のところなのでしょう。
さて、この「怒り」の定量化の検討は、次回以降とさせて頂くことにして、今回は、「一体、どこの誰が、人身事故を発生させているのか」の調査に入りたいと思います。
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