製造環境をまるごと見える化、オムロンが提案:ワイヤレスジャパン/WTP 2016
オムロンは、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2016」で、「製造環境をまるごと見える化」するための各種環境センサーや無線ユニットを展示。ペンダント形状の環境複合センサーもコンセプトモデルを紹介した。
オムロンは、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2016」(2016年5月25〜27日、東京ビッグサイト)で、「製造環境をまるごと見える化」するための各種環境センサーや無線ユニットを展示した。また、ペンダント形状の環境複合センサーもコンセプトモデルを紹介した。
クリーン環境の維持管理に向けて
最近の製造現場は、IC製造のクリーンルームほどではないが、高いレベルのクリーン環境が求められているという。オムロンは、製造現場のクリーン環境を維持管理するための環境センサー「EQUOシリーズ」を提供している。この中には、エアーパーティクルセンサーや温湿度ステーション、微差圧ステーションなどがある。また、これらの計測データを集中管理し、データの傾向を検証/分析するための環境見える化ソフト「Wave Inspire ES」などもオプションで用意している。
EQUOシリーズとして無線ユニットも用意した。920MHz帯の無線マルチホップネットワークを採用している。レイアウト変更などで通信が遮断された場合でも、自動的に最短経路や別経路を選択し、通信の信頼性を確保することができるという。2.4GHz帯を用いた通信に比べても、「通信距離が長い」「回り込み特性に優れている」「干渉が少ない」といった特長を備えている。
コンセプトモデルとして紹介した環境複合センサーは、温湿度や照度、気圧、紫外線、加速度などを測定するセンサー類を小型パッケージに収納した、ネットワーク対応型のセンサーである。「一例だが、製造現場の作業者が持ち歩くことにより、就業環境における熱中症の危険防止や、生産性向上に向けた就業環境の改善などにつながる用途を想定している」(説明員)と話した。
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