メイドたちよ、“意識高い系”を現実世界に引き戻してやれ!:江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る(最終回)(2/11 ページ)
「ご主人様とメイド」の例えで産業用ネットワーク「EtherCAT」の世界を紹介してきた本連載も、いよいよ最終回です。今回も、前回に引き続いて、EtherCATを開発したベッコフとEtherCAT Technology Groupの方々へのインタビューの模様をご紹介しつつ、「EtherCAT」への熱い想いで締めくくります。
我が国のEtherCATの中核が集う
こんにちは。江端智一です。
「江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る」の最終章の後編として、ことし(2016年)1月のインタビューに引き続きまして、
- ベッコフオートメーション日本法人社長 川野俊充さん
- EtherCAT Technical Group(ETG)日本オフィス Representative/Technologist 小幡正規さん
に加えまして、現在、私のコラムの連載を担当していただいている、
- アイティメディア EE Times Japan/EDN Japan 編集部 の村尾麻悠子さん
に集まってもらい、インタビューに応じていただけることになりました。
今回のインタビューは、川野さんに旗を振っていただき、川野さんと村尾さんの2人に会場のセッティングをお任せしました。
仕事柄、場数も踏んでいらっしゃるようで、あっという間に、パタパタと、横浜・みなとみらいのパンケーキ屋に決まってしまいました。
また、インタビューに入る前の、軽い話題で場を和ませるのもうまかったです。
川野さん 多分、Googleは、今、ここで何が行われているかも分かっていますよね。
小幡さん そうですね。私たちのGoogleメールを読まれて、Googleスケジュールで調べられれば、開始時刻と場所まで特定できることですし――。
村尾さん “EtherCAT”のことで集っていることも、解析されていますよね。
という、和気あいあいとした会話の中で、私だけは、
Googleからリークされた位置情報に基づいて、他の団体(“P”とか“C”とか)が、このパンケーキ屋にミサイルを撃ち込んできたら、
―― 我が国のEtherCATは、事実上「壊滅」だな
と、物騒なことを考えていました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.