センサープラットフォーム、日本でも標準化狙う:IoT市場を活性化する切り札となるか(2/2 ページ)
Advantech(アドバンテック)は、IoT(モノのインターネット)センサープラットフォームの新たなオープン規格「M2.COM」を提唱、日本市場における普及と需要の拡大を狙う。
2016年6月から順次出荷
M2.COMモジュールはまず、Wi-Fi対応の「WISE-1520」を2016年6月より出荷する。引き続き、超低消費電力ネットワーク規格「LoRa」に対応する「WISE-1510」、Bluetooth Smart対応の「WISE-1530」、LTE(Long Term Evolution)対応の「WISE-1570」などを順次、市場に投入していく計画である。
システム評価向けに、WISE-1520を実装したIoTセンサーノードスタータキットも用意した。
「標準化された小型組み込みプラットフォームが必要」
アドバンテックの社長兼日本地区最高責任者を務めるマイク小池氏は、「(当社のビジネス対象となる範囲に限定すれば)IoT関連市場は、2025年にほぼ1000兆円規模に達すると推定されている。需要が爆発的に立ち上がる時に、これまで提供してきたIoTゲートウェアとワイヤレスセンサーのソリューションでは十分に対応しきれない。センサー端末のための標準化された小型の組み込みプラットフォームが必要になる」と話す。このため、センサー技術や無線通信技術といったコアテクノロジーを保有するアームやボッシュなどのパートナーと連携し、日本市場においてもセンサー端末のプラットフォームとして同規格の標準化を推進していくことにした。
さらに、M2.COMのコアテクノロジーメンバーとなっているアームやボッシュ(ボッシュセンサーテックジャパン)、センシリオン、日本TIおよびセムテック・ジャパンの責任者/担当者が、IoT関連市場に向けた自社の取り組みなどについて紹介した。
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