ニュース
マクセル、スマートメーター用CR電池を増産へ:約13億円投資し、生産規模2倍に
日立マクセルは2016年6月13日、円筒形二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)の生産能力を現行の2倍に引き上げる増産計画を公表した。
マイクロ電池増産投資の第2弾
日立マクセルは2016年6月13日、スマートメーター向けに需要が急増している円筒形二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)の生産能力を現行の2倍に引き上げる増産投資を実施すると発表した。設備投資額は約13億円。
同社は、2014年4月に、円筒形CR電池を含むマイクロ電池の生産能力増強に向けて4年間で約40億円の投資を実施するとの方針を発表。その一環として、2015年3月末までに約18億円を投資し、マイクロ電池製造の中核拠点である小野事業所(兵庫県小野市)に新製造棟を建設、新製造ラインを導入し、自動車用CRコイン電池の生産増強を実施した。
今回の円筒形CR電池の増強投資は、マイクロ電池増産投資の第2弾に位置付けられ、第1弾投資同様、小野事業所で投資を行う。投資規模は約13億円。2016年上期中に投入して、製造ラインを新設し、円筒形CR電池の生産能力を2倍にする計画。
同社によると、ガス、水道用スマートメーターなどインフラ用途機器の需要が増加するのに合わせて、長期信頼性を確保した電池に対するニーズが高まり、マイクロ電池は欧米をはじめとした世界各地で成長機会が見込まれるという。マクセルでは「長年培った製造ノウハウを駆使した新規ラインを導入することにより生産性を大幅に向上させ、需要の拡大に応える」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 16〜17年半導体製造工場/ラインの着工数は19件
SEMIは2016〜2017年にかけて、新規ファブおよびラインの建設着工が19件予想されることを発表した。これにより、半導体製造装置の投資が2016年末にかけて加速することが予測される。 - 東芝、18年度売上高5.5兆円に向けた事業計画
東芝は2016年3月18日、2016年度(2017年3月期)事業計画説明会を開催し、2016年度に全事業を黒字化させるという経営再建策の進み具合と、2018年度売上高5兆5000億円、純利益1000億円を暫定目標に据えた成長戦略を発表した。 - 富士フイルム、米国高純度溶剤メーカーを買収
富士フイルムは2015年10月1日、半導体製造などに用いる高純度溶剤メーカーである米Ultra Pure Solutionsを買収すると発表した。 - 住友金属鉱山が二次電池正極材の増産投資を発表――パナソニック向け需要拡大に備え
住友金属鉱山は2014年10月20日、二次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産設備の増強投資を行うと発表した。総額約150億円を投資し、ニッケル酸リチウムの生産能力を現行の月産850トン体制から月産1850トン体制へ増強する。