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Bluetooth 5、2Mbpsで100m、125Kbpsなら400mBluetooth SIG幹部が詳細明かす

Bluetoothの規格策定団体の幹部は2016年6月17日、EE Times Japanのインタビュー取材に応じ、次期バージョン「Bluetooth 5」の詳細を明らかにした。

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近くメッシュ機能もリリースへ

 Bluetoothの規格策定団体Bluetooth Special Interest Group(SIG)のエグゼクティブディレクターを務めるマーク・パウエル氏は2016年6月17日、EE Times Japanのインタビュー取材に応じ、米国時間6月16日に発表した次期バージョン「Bluetooth 5」の詳細を明らかにした。


インタビューに応じたBluetooth SIG マーク・パウエル氏

 Bluetooth 5は、2016年末〜2017年初めにリリースする次期バージョン。従来のBluetooth 4.2と比べ、通信速度2倍、通信距離4倍、ブロードキャスト通信の容量が8倍になるとしている。

送信出力100mW、125Kbpsで400m対応

 パウエル氏は、Bluetooth 5の通信モードは、2Mビット/秒(bps)モード、1Mbpsモード、125Kbpsモードの3種類があるとし、2Mbps、1Mbpsの両モードについては、通信距離(送信出力100mW時)は「従来と同じ最大100mになる」とし「1Mbpsモードは従来バージョンとの後方互換のために設けた」とした。

 125Kbpsのモードについては、従来比4倍となる「(送信出力100mWで)最大400mまで通信できる」という。

 通信範囲の拡大に向けては、Bluetooth 5とは別に、Bluetooth 4.2などでも利用できるメッシュ機能を「近く、リリースする」とし、「Bluetooth 5とメッシュ機能で、1軒の家をくまなくカバーできるようになり、スマートホームを実現する端末にBluetoothがより利用しやすくなる」と語った。


Bluetooth SIGのWebサイトに掲載されている「Bluetooth 5」の説明資料 出典:Bluetooth SIG

 消費電力については、「これまでと同等程度になる見込みで、2Mbpsの高速モードを使用することで、同一データ量であれば、通信時間が短時間になるため、結果として低消費電力になる」とした。

255文字対応でペアリングレスビーコンも

 ビーコンなどの用途向けのブロードキャスト通信機能における容量拡大については、「従来は、31文字分の容量に限られたが、Bluetooth 5では、255文字分に拡張され、URLを送信できるようになる。そのため、Webサイトを使用した認証なども行えるようになるため、ペアリングなしのビーコンが可能になる」と話した。

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