「CEATEC 2016」開催概要を発表、見どころは?:CPS/IoTで変わる未来の社会
「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の展示会」として実施されることになった「CEATEC JAPAN 2016」の開催概要が、2016年7月28日に発表された。
CPS/IoTの展示会として
CEATEC JAPAN 実施協議会は、2016年10月4〜7日に千葉市の幕張メッセで開催する「CEATEC JAPAN 2016」(シーテックジャパン 2016)の開催概要を発表した。
2015年開催まで「最先端IT・エレクトロニクス総合展」と位置付け実施されてきたCEATECだが、2016年からは「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の展示会」として開催されることが決定している。
展示では、CPS/IoTの活用シーンごとにエリアを構成。「社会エリア」「街エリア」「家エリア」「CPS/IoTを支えるテクノロジー・ソフトウェアエリア」の4つとなる。日本初の新たな“街”を提案する特別企画「IoTタウン」や、人工知能(AI)に焦点を当てた産業技術総合研究所との企画展示「AIエリア」なども設置するという。
海外との連携を強化
また、IoT推進コンソーシアムや東京オリンピック・パラリンピック関連組織をはじめとした関連団体と連携し、各種カンファレンスや企画を展開。特に、海外との連携を強化し、ドイツ大使館と連携した「インダストリー4.0」のセッションや、米国大使館と連携した「サイバーセキュリティ」のセッションを企画している。社会的に注目されるFintech(金融×IT)や地域創生、セキュリティ、ベンチャー企業などに関するカンファレンスも計画中とする。
CEATEC JAPAN 実施協議会では、同年7月28日から入場事前登録とカンファレンスの聴講予約の受付をWebページで開始。事前に入場登録することで、入場無料になる。
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