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インタビュー

展示会の枠を超えるCEATEC、主催者が語る思い開催まであと1週間(2/2 ページ)

2016年から、「CPS(サイバーフィジカルシステム/IoT(モノのインターネット)の展示会」として開催される「CEATEC」。なぜ、CEATECは生まれ変わる必要があったのか、運営事務局でプロジェクトマネジャーを務める鳥飼浩平氏と、広報・PR担当の吉田俊氏に話を聞いた。

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ベンチャー企業の出展社数は100社超

EETJ 展示内容はどのように変わりましたか?

鳥飼氏 これまでは、ネットワークやデバイスといったカテゴリーごとに分けた展示を行っていた。2016年のCEATECでは、「家」「街」「社会」エリアといったように、CPS/IoTの活用シーンごとにエリアを構成している。

 また、特別企画エリア内の「IoTタウン」では、セコムや三菱UFJファイナンスグループ、タカラトミーなど、これまで出展のなかったユーザー企業が展示を行う。合わせて、ベンチャー企業の出展も2015年の54社から100社超になる予定だ。


「CEATEC JAPAN 2016」展示の構成 (クリックで拡大) 出展:CEATEC JAPAN実施協議会

吉田氏 IoT推進ラボと連携して、ASEANやイスラエル、インドのIoTに関する有望なベンチャー企業30社とのグローバルマッチングイベントも開催する。日本発の技術をCEATECの場でどんどん生み出すわけではなく、実装されていくCPS/IoTを試していくエコシステムの1つとしてCEATECが機能することを目指したい。

EETJ 注目のカンファレンスについて教えてください。

鳥飼氏 海外との連携を強化し、ドイツ大使館との「インダストリ4.0」のセッションや、米国大使館との「セキュリティ」に関するセッションをはじめ、イギリスやフランスとも連携し、各国のIoTの動向をカンファレンスで伝えていく。

吉田氏 人工知能も注目の1つであり、既に満席のカンファレンスもあるほどだ。日本を代表する研究者が登壇し、最先端の技術を知ることができる(カンファレンスの一覧はこちら)。産業技術総合研究所(AIST)と連携した「人工知能パビリオン」も展開し、Preferred Networksやリクルートホールディングスなどによる展示も行う。

「展示会の枠組みを超えたい」


吉田俊氏

EETJ 来場者数や出展社数は、どのくらいを予想されていますか。

吉田氏 出展社数は、2015年より確実に増える見込みとなっている。来場者数は、前年比12%増となる15万人を目指す(2015年開催は、来場者数13万人、出展社数531社)。

EETJ 最後に、CEATEC開催にかける意気込みをあらためて教えてください。

鳥飼氏 展示会の枠組みを超えたい。CPS/IoTを軸にした企画やイベントが、CEATECに合わせて動くような世界を2020年に実現したい。その取り組みの1つとして、当初は開催初日に行っていたオープニングレセプションを、前日の10月3日に東京都内で行うなど、展示会以外での取り組みも活性化させる。

 つまり、毎年10月に展示会をただ開催するのではなく、CEATEC自体がIoTのエコシステムの1つとなり、5〜10年先を見据えたビジネスの種をまいていきたい。

過去のCEATECにおける出展社数と来場者数 (クリックで拡大) 出展:CEATEC JAPAN実施協議会

吉田氏 2016年のCEATECには、つながれる要素をたくさん盛り込んでいる。展示やカンファレンスを通して技術や人同士がつながり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、新しい化学反応が生まれる場としていきたい。


 CEATEC JAPAN 2016は、2016年10月4〜7日に千葉市の幕張メッセで開催される。展示やカンファレンスの内容、入場方法などは公式Webサイトで見ることができる。

CEATEC JAPAN 2016(CEATEC 2016)

CEATEC JAPAN 2016特集

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