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ルネサス、Synergyに「Cortex-M23/M33」追加へ中国でも提供を開始(1/2 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは、中国・深センでプライベートイベント「DevCon China 2016」を開催した。米国で1年前に提供を開始したIoT(モノのインターネット)/組み込み機器向け設計プラットフォーム「Renesas Synergyプラットフォーム」が、中国でも提供開始となる。

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中国でも「Synergy」の提供を開始

 ルネサス エレクトロニクスは2016年10月27日、中国・深センで、同社のカスタマーやパートナー、開発者に向けたプライベートイベント「DevCon China 2016」を開催した。中国でDevConを開催するのは、今回が初めてとなる。

左=「DevCon China 2016」が開催された深センのホテル/右=レセプションの様子(クリックで拡大)

 DevCon Chinaの最大のテーマは、ルネサスのIoT(モノのインターネット)/組み込み機器向けの開発プラットフォーム「Renesas Synergyプラットフォーム(以下、Synergy)」である。

 ルネサスの執行役員常務兼グローバル・セールス・マーケティング本部 本部長を務める川嶋学氏は、DevCon Chinaの基調講演で、「IoTが生み出す市場価値は、2025年には、1年間で11.1兆米ドルにも上ると予測されている。これは、2025年における日本のGDP予測値である5.7兆米ドルの約2倍に相当する。IoTは、“日本を2つ”作り上げてしまう」と話し、IoTの市場がいかに大きいかを強調した。

左=DevCon Chinaの基調講演の様子/右=基調講演に登壇したルネサスの川嶋学氏(クリックで拡大)

 そのIoT市場に対して、ルネサスがちょうど1年前となる2015年10月に提供を開始したのが、Synergyだ。まずは、同月に米国で開催された「DevCon 2015」に合わせて、米国と欧州で提供を開始*)。同年12月には日本で、2016年7月にシンガポールで、8月にはベトナム、インド、オーストラリア、ニュージーランドで提供を開始した。そして10月になり、ようやく中国での提供開始にこぎ着けたのである。韓国でも既に提供を開始していて、「中国で提供を開始したことで、主要な国と地域でSynergyの提供を開始できた」(川嶋氏)とする。

*)関連記事:「半導体業界の“Apple”を目指す」ルネサス


「Renesas Synergyプラットフォーム」の構成イメージ。動作が保証されたOS/ファームウェアなどの「ソフトウェアパッケージ」「マイコン」「開発環境」、同プラットフォームを利用した開発方法などを記載した文書などの「ソリューション」、ソフトウェアや開発環境がダウンロードできるクラウド環境の「ギャラリー」で構成されている 出典:ルネサス エレクトロニクス

 川嶋氏は基調講演で、Synergyの「ギャラリー」の登録ユーザー数が4500以上に達していると述べ、Synergyのエコシステムが順調に拡大していることを示した。

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