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ルネサス、Synergyに「Cortex-M23/M33」追加へ中国でも提供を開始(2/2 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは、中国・深センでプライベートイベント「DevCon China 2016」を開催した。米国で1年前に提供を開始したIoT(モノのインターネット)/組み込み機器向け設計プラットフォーム「Renesas Synergyプラットフォーム」が、中国でも提供開始となる。

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「Cortex-M23」「Cortex-M33」がSynergyに

 DevCon Chinaの一環として開催された現地メディア向けの記者発表会では、Renesas Electronics Hong KongのMarketing Strategy Centerでシニアアドバイザーを務めるTommy Dai氏と、Renesas Electronics Americaで、Internet of Things(IoT) ビジネスユニットのバイスプレジデントを務めるPeter Carbone氏が、Synergyについて説明した。


Renesas Electronics Hong KongのTommy Dai氏(左)と、Renesas Electronics AmericaのPeter Carbone氏

 Synergyは既に複数の国で提供されているが、Carbone氏によると、提供する国や地域にのニーズに合わせて、VSA(Verified Software Add-ons:ルネサスが動作検証をした、サードパーティー製のソフトウェア・アドオン)などが異なってくるという。Carbone氏は、「中国IoT市場でのニーズをくみ取るためには、中国のパートナーとの連携が不可欠だ」と述べ、Synergyのエコシステムを中国でも拡大するためには、地元企業とのパートナーシップの重要性を強調した。

 さらに、Carbone氏は、将来的にはSynergyの専用マイコンとして、2016年10月25日(米国時間)にARMが発表したばかりの「Cortex-M23」「Cortex-M33」が加わる予定であることも明かした。具体的な時期については、同氏は「将来的に」と述べるにとどまった。


Synergyの専用マイコン。ここに、「Cortex-M23」「Cortex-M33」が追加されるという 出典:ルネサス エレクトロニクス

 Cortex-M23/Cortex-M33は、「ARMv8」アーキテクチャを、低消費電力のCortex-Mシリーズ向けに最適化したアーキテクチャ「ARMv8-M」をベースとした、最初のファミリーになる。いずれもIoTでの用途を意識して、性能の向上やセキュリティの強化を図ったものになる。現在、Synergyの専用マイコンには「Cortex-M0+」「Cortex-M4」が採用されているが、これらに比べて、性能とセキュリティ面が強化されたSynergy専用マイコンが追加されるとみられる。なお、ルネサスは、Cortex-M23/Cortex-M33のアーリーアダプターとなっている。

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