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各国の携帯周波数に対応するフィルムアンテナ:ドコモが開発
NTTドコモは2016年11月14日、世界各国で使用されている主要な携帯電話通信用周波数に対応するフィルム型アンテナを開発したと発表した。
800〜900MHz、1700〜2600MHzに対応
NTTドコモ(以下、ドコモ)は2016年11月14日、800〜900MHz、1700〜2600MHzの周波数帯に対応する「フィルム型広帯域マルチバンドアンテナ」を開発したと発表した。厚さ約0.1mmと薄型の透明フィルム形状で、自動車のフロントガラスに装着しても視界を妨げないなどの特長を持つ。
開発したフィルムアンテナは、GSMや、WCDMAなどの3G(第3世代移動通信)、LTE、Wi-Fi(IEEE 802.11b/11g/11n[2.4〜2.5GHz])で使用される主な周波数に対応する。ドコモでは、「従来、各国の周波数によって替える必要があったアンテナを本アンテナ1つに集約でき、M2M(Machine to Machine)、IoT(モノのインターネット)を使った海外展開を行う企業において、製造コストや調達品管理コストなどの削減が期待できる」とする。
アンテナは、設置場所に応じて、周辺の金属などから受ける影響を考慮し、受信電力が最大化されるよう調整できる。これにより、通常では電波の届きにくい、建物内やルーラルエリアにおいても、安定した通信が可能になるという。
無指向性で、最大利得は約0dBi以上、VSWR(電圧定在波比)は2.0。接続端子は、SMAないしFAKRAとなっている。
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