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運転者向けAIや量子ニューラルネットワークを披露NTT R&Dフォーラム 2017(1/2 ページ)

NTTは、2017年2月16〜17日に開催される「NTT R&Dフォーラム 2017」の展示内容を、報道機関向けに説明した。人工知能(AI)によるドライバー支援システムや、光を使って組み合わせ最適化を高速に解く量子ニューラルネットワークなどが紹介された。

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AIによるドライバー支援システム

 NTTは、同社の研究開発成果などを展示する「NTT R&Dフォーラム 2017」(2017年2月16〜17日)の一般公開に先駆け、報道機関向けの説明会を行った。

 今回の展示は、「IoTとセキュリティ」「人工知能(AI)」「2020年以降を支えるネットワーク」など、旬なキーワードを盛り込んだ内容となった。


AIとドライバーとの“自然な対話”を実現するという

 AIの分野では、NTTグループのAI技術「corevo(コレボ)」を用いたコンセプトデモが幾つか展示された。その中の1つが、ドライバーが快適な運転ができるように支援するシステムだ。1)ドライブレコーダーやセンサーから周辺の環境を分析するAI技術、2)人間の発する言葉から意図や感情を理解するAI技術、3)バイタルセンサーなどの生体情報を分析するAI技術の3つを使い、より的確なナビゲーションや、ドライバーの支援ができるようにすることを目指す。

 デモでは、ドライバーがAIと対話しながら、レストランの予約などを行う様子を披露した。その際、

ドライバー:「今夜は、夜景が見えるレストランでイタリアンが食べたいな」
AI:「1万円のコース料理があるレストランがありますよ。クーポンを見せると15%引きになるようです」
ドライバー:「じゃあ、そこ予約しておいて」
AI:「分かりました。クーポンはスマートフォンに転送しておきますね」

といった、(自然といえば自然な感じの)会話が行われていた。


デモの様子

医療用の「hitoe」

 NTTと東レが共同開発した機能素材「hitoe」は、心拍をモニタリングできるウェアとして、これまではスポーツ向けに展開されてきた。今後は、医療分野での活用に力を入れる。具体的には、心電波形を高精度に検出できるスマート衣料によって、心疾患の早期発見を目指す。hitoeに取り付けるための使い捨ての心電用電極「hitoe メディカル電極」と、心電計ケーブルおよびリード「hitoe メディカルリード線」は、既に一般医療機器としての登録が完了している。「hitoe用のメディカル電力とメディカルリード線は、肌に直接触れても不快ではないように、柔らかく作られている。在宅医療で、不快感を感じずに長く着用できるようにした」(NTTの説明員)


医療向け展開を狙う「hitoe」

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