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ベルニクス、フルデジタル制御AC-DC電源発売:電源の状態を実時間で監視
ベルニクスは、フルデジタル制御のセミカスタムAC-DC電源「BDG200」を発売した。出力ユニットの組み合わせなどにより、さまざまな電源仕様に対応することが可能となる。
電源開発の期間短縮やコスト節減が可能に
ベルニクスは2017年5月、フルデジタル制御のセミカスタムAC-DC電源「BDG200」を発売した。
BDG200は、出力数が3チャネルで、出力電圧は5V(4.25〜5.75V)、12V(10.2〜13.8V)、24V(20.4〜27.6V)の中から自由に組み合わせて用いることができる。出力電圧に対する出力電流はそれぞれ、14A、6A、3Aとなっている。出力電力は3出力合計で216W、効率は87%である。入力電圧は85〜264V。また、低電圧誤動作防止(UVLO:Under Voltage Lock Out)機能や過電圧保護機能、加熱保護機能など、各種保護機能を搭載している。
出力ユニットを直列や並列に組み合わせることで、さまざまな出力電圧や出力電流に対応することができる。さらに、複数のBDG200を用いれば、電源容量をさらに増やすことも可能である。BDG200の外形寸法は195×100×47mmである。
BDG200はフルデジタル制御の電源であり、PMbusを介して電源の状態をリアルタイムにモニターすることができる。各種設定の変更や遠隔操作も可能である。
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