まとめ
二次元半導体、炭素+窒素+ホウ素で作る: 電子ブックレット
EE Times Japanに掲載した記事を読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、グラフェンの欠点を改善するために、炭素と窒素、ホウ素を組み合わせることで開発した二次元半導体を紹介する。
二次元半導体、炭素+窒素+ホウ素で作る
アイティメディアがモノづくり分野の読者向けに提供する「EE Times Japan」「EDN Japan」「MONOist」に掲載した主要な記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、半導体にならないというグラフェンの欠点を改善する、先行研究を含めると20年にわたる研究の成果を紹介する。この研究では、炭素と窒素、ホウ素を利用することで、規則正しい構造を備えた二次元半導体を開発した。
二次元半導体、炭素+窒素+ホウ素で作る
電子材料として注目を集めるグラフェン。厚みが原子1つしかないため、微細化に役立つ材料だ。ところが、グラフェンには、半導体にならないという欠点がある。これを改善する研究成果が現れた。炭素と窒素、ホウ素を利用して、規則正しい構造を備えた平面状の半導体を合成できた。グラフェンへのドーピングなどでは得られなかった成果だ。【著:畑陽一郎】
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