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「モジュールこそ成長の最大要因」、u-blox CEO:ハード以外は柔軟に対応も(1/3 ページ)
u-blox(ユーブロックス)は、1998年に表面実装型のGPSレシーバーモジュールを発表して以降、GNSS(全地球型測位システム)、セルラー、近距離無線通信の分野向けに通信モジュールを20年にわたり提供してきた。同社のCEOであるThomas Seiler氏は、「モジュールで提供すること」こそu-bloxが成長を続けてきた理由であり、今後もその戦略が変わることはないと明言する。
20周年を迎えたu-blox
1997年に設立され、1998年に表面実装型GPSレシーバーを発表したスイスu-blox(ユーブロックス)は、2017年に創立20周年を迎えた。u-bloxの本社は、チューリッヒから電車で15分ほどの郊外、タルウィル(Thalwil)にある。
u-bloxの2016年度の売上高は3億6000万スイスフラン(約416億円)。2017年度の売上高は、4億1000万〜4億2500万スイスフランになると見込んでいる。市場ごとの売上高は産業分野が約6割、自動車分野が約3割、残りが民生分野となっている。地域別の売上高はアジア太平洋が最大で、全体の50%を占めている。顧客数は5700社で、65カ国に及ぶ。
u-bloxの注力製品は、GNSS(全地球型測位システム)、セルラー、Wi-FiやBluetoothなどの近距離無線通信向けのモジュールだが、同社のCEOを務めるThomas Seiler氏は、「スマートフォン市場は、ほぼ飽和状態であり、頭打ちになっている状態」と述べ、スマートフォンを含むモバイル機器市場よりも、IoT(モノのインターネット)市場に焦点を合わせていくと強調した。
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