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センシング技術で日本市場に切り込む、amsが会見PSI5搭載の位置センサーも発表(1/2 ページ)

amsは、センシングを中心とした事業戦略について記者会見を開催した。得意とする、光、イメージ、オーディオ、環境に特化した製品構成を取りそろえ、自動車分野など日本市場でのさらなる成長意欲を示した。

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2017年上半期売上高は前年同期比22.7%成長

 オーストリアのアナログ半導体ベンダーであるamsは2017年10月10日、東京都内で事業戦略に関する記者会見を開催した。同社が強みとするイメージセンサーなどのセンシング技術を活用した製品をバリューチェーン全体で取りそろえ、日本市場における地位をより高めていくことを示した。


事業戦略を説明するCEOのAlexander Everke氏

 本会見に合わせて来日した、CEO(最高経営責任者)のAlexander Everke氏は「amsは半導体業界のセンサー分野で最も急成長している会社だ」と述べ、足元の業績が好調に推移していることを強調する。グローバルでの2017年上半期の売上高は3.3億ユーロと、前年同期と比べ22.7%の増収を達成。ターゲットとする最終製品の市場を「自動車、工業、ヘルスケア」分野と「通信、民生」分野に設定し、2017年上半期ではそれぞれの分野から、ほぼ同じ比率で収益を得る構造となった。この好業績の要因をEverke氏は「ARや自動運転、デジタルヘルスなど、各市場のメガトレンドに全て関与しているため」と語る。今後、パーソナルヘルスケアやスマートデバイスのさらなる普及を想定し、将来的には「通信、民生」分野が収益構造の大黒柱となることを見込む。


amsの収益推移と各領域における収益比率 (クリックで拡大) 出典:ams

成長のカギはセンサー技術の選択と投資の集中

 同社は戦略の1つとして、コアとなるセンサー技術を光、イメージ、環境、オーディオと定めて投資の集中を行っていると挙げた。「ハードウェア面では複数センサーを1チップあるいは1パッケージ化する技術を、ソフトウェア面ではセンサーフュージョンを実現するアルゴリズムの提供が可能となった」(Everke氏)とする。さらに、amsの日本法人であるams Japanでカントリーマネージャーを務める岩本桂一氏は、「ジャイロセンサーや加速度センサー以外のセンサーに特化し、それらのセンサーを深堀りしているところが当社の強みであり、差異化の要因となっている」と付け加えた。


コアとなるセンサー技術と提供するソリューション (クリックで拡大) 出典:ams

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