小型で低ノイズ、キーサイトの黒いDC電源第2弾が登場:1μA分解能の電流測定機能も
キーサイト・テクノロジーは、「スマートエネルギーWeek 2018」で、小型DC電源「E36100Bシリーズ」を初出展した。前モデル「E36100Aシリーズ」から、サイズおよびコストを維持しつつも、ノイズ性能を大幅に向上させた。
「黒い高性能」シリーズの第2弾
キーサイト・テクノロジーは、「スマートエネルギーWeek 2018」(2018年2月28日〜3月2日、東京ビッグサイト)で、小型DC電源「E36100Bシリーズ」を初出展した。前モデル「E36100Aシリーズ」と同様のサイズとコストを維持しつつも、さらなる低ノイズ化を実現した。
E36100Bシリーズは、出力数1チャンネルのシリーズ電源。サイズは106×99×368mmと、高さ2U、幅4分の1ラックサイズに収めコンパクトで扱いやすいことが特長。本シリーズでは、センシングデバイスの開発などスイッチングノイズが許容できない環境における使用を想定し、低ノイズ性能の向上を目指したという。
本シリーズは、「E36102B」(出力電圧:6V、出力電流:5A)、「E36103B」(同:20V、同:2A)、「E36104B」(同:35V、同:1A)、「E36105B」(同:60V、同:0.6A)、「E36106B」(同:100V、同:0.4A)の計5モデルをラインアップし、E36106Bのリップル電圧は2.5mV(RMS)と、前モデルの15mVから大幅な改善を果たした。
その他、高精度デジタルマルチメーター機能や、PCと接続可能なUSBおよびLANインタフェースを備え、同社が提供する測定器制御ソフトウェア「BenchVue」を利用することにより簡単に自動測定が可能になる。
E36100Bは既に発売を開始しており、概算価格は約11万7000円(税別)。同社担当者は、「電源回路の見直しなど開発努力により、一般的なベンチ環境で用いられる価格帯のシリーズ電源でもここまでの低ノイズ化を実現できた」と述べた。
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