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女性の活用と、国家の緩やかな死世界を「数字」で回してみよう(48) 働き方改革(7)(6/10 ページ)

今回は、「働き方改革」の中でも最難関の1つと思われる「女性活用」についてです。なぜ、このテーマが難しいのか――。それは、「女性活用」は、運用を間違えれば、国家の維持(つまりは人口)にも関わる事態となってくるからです。

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「キャリアを失わない」方法はあるのか

 私は、女性ではなく、出産の経験もなければ、育児プロセスも含めた、長期間の離職を経験したことはありませんが、それでも例えば ―― 復職後に、「技術職」ではなく、「販売・営業職」を命じられたら“心が折れるだろう”と確信できる ―― という程度には理解できます。

 自分が積み上げてきたものが「なかったこと」になり、「最初からやり直す」ということは大変な恐怖であり、想像を絶する絶望があるだろう、と思えます。

 そして、それが、「女性である」というだけの、男性にはない理不尽な理由で発生する「恐怖」と「絶望」であれば、「それでも立ち上がれ」というのは、酷に過ぎるというものです。

 ―― が、その「絶望」と「恐怖」を、一体どれだけの人間が理解できているのか?

 その「絶望」と「恐怖」を理解した上で、政府の「働き方改革」は検討されているのだろうか。企業は、その仕組みをちゃんと構築しようとしているのだろうか――。

 これを、ずっと、考えて、考えて、考え続けた結果、私は疲れ果て、最終的に、以下のような「女性が『キャリアを失わない』簡単な方法」に、到達してしまいました。


 ―― 子どもを産まない、育てない、結婚をしない。以上。


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