エルナー買収の太陽誘電、さらに投資拡大へ:今後3年間で1500億円規模(1/2 ページ)
太陽誘電は2018年5月11日、東京都内で決算説明会を開催し、2018年3月期通期決算および、2021年3月期までの中期経営計画の内容を紹介した。好調なコンデンサー事業のさらなる成長を狙い、今後3年間で1500億円規模の投資を実行するという。
太陽誘電は2018年5月11日、東京都内で決算説明会を開催し、2018年3月期通期決算および、2021年3月期までの中期経営計画の内容を紹介した。
2018年3月期売上高は過去最高を更新し前期比5.8%増の2441億円、営業利益は同63.3%増の202億円。当期純利益は同201.3%増の163億円となった。
同社取締役経営企画本部長の増山津二氏は、好調な同決算の要因について「コンデンサーの売上高が前期比21.4%増と大きく伸びた。(コンデンサーの)需要の強さは、特に自動車、通信基地局、大型サーバなどの幅広い領域で続いている」と分析する。
需給逼迫(ひっぱく)の状況が続くMLCC(積層セラミックコンデンサー)を筆頭に、「第4四半期のコンデンサー受注高は約405億円、受注残高は約420億円となっており、依然として生産体制フル稼働を継続している」(増山氏)とし、今後の業績見通しについても好調さをにじませている。
2019年3月期も堅調な成長で増収増益を見込む
2019年3月期の売上高は前期比4.5%増の2550億円、営業利益は同3.9%増の210億円と増収増益を予想する。当期純利益は同20.5%減の130億円。なお、同社が2018年4月に子会社化したエルナーの業績は現時点で未開示のため、今回発表した連結業績予想には含まれていない。
2019年3月期についても、引き続きコンデンサーが業績のけん引役となる。増山氏は「コンデンサーは前期比11%増収の売上高1580億円を見込む。需要が強く、需給逼迫の状態が続くため、能力増強と生産性向上を着実に進めて供給能力を上げていきたい」と語った。
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