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2018年の半導体売上高、過去最高となる見込みメモリがけん引(2/2 ページ)

SEMIによると、2018年における半導体売上高は4700億米ドルに達し、2017年に続き過去最高を更新する見込みだという。

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メモリでの投資は大きく減少

 設備投資をけん引するメモリだが、メモリ市場での投資は2019年に大きく減速する見込みだ。「メモリメーカーは過剰供給により投資のペースを調整しているが、2020年には回復するとみている」(Tseng氏)


メモリ市場での投資の推移 出典:SEMI(クリックで拡大)

 Tseng氏は、ファウンドリーの投資は2019年も安定していると予測する。特に先端ノードへの投資は、10nmおよび7nmプロセスとEUV(極端紫外線)リソグラフィ技術などにけん引されて伸びる見込みだ。一方で、28nmプロセスを含む旧世代のレガシープロセスについては、過剰供給などの理由から、特に中国で投資が鈍ると予測されている。


ファウンドリーの投資額 出典:SEMI(クリックで拡大)

 SEMIは、SEMICON Japanの記者会見に合わせて2018年の半導体製造装置の市場予測を発表。それによると、前年比9.7%となる620億米ドルに達し、過去最高を更新する見込みだという。2017年は566億米ドルで、こちらも過去最高となったが2018年も記録を更新することになりそうだ。

 地域別でみると、韓国が引き続き最大市場となる他、中国が初めて第2位の市場となった。2017年は2位だった台湾は3位に下がる。前年比の成長率は中国が最大で55.7%増、日本は32.5%だった。

 SEMIは2019年の半導体製造装置市場について、順位は2018年と変わらず韓国、中国、台湾がトップ3になるとみている。ただし、前年比でプラス成長を遂げるのは日本、台湾、北米のみになるとする。


半導体製造装置の市場実績および予測 出典:SEMI(クリックで拡大)

 半導体用シリコンウエハーの出荷量も記録的に増加している。成長は主にアジア太平洋地域によってけん引され、ウエハー価格も上がっている。2018年は販売価格が10%以上増加するとみられている。Tseng氏によれば、ウエハーメーカーの長期契約枠は2020年までほぼ埋まっていて、顧客は2020年以降の長期契約について交渉に入っている。


シリコンウエハーの出荷量(出荷面積) 出典:SEMI(クリックで拡大)
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