DisplayPort検証モジュール、HBR3/DSCに対応:外部アダプター使用時の課題解決
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、980 DisplayPort(DP)1.4 USB-C/eDPビデオジェネレーター/アナライザーモジュールを発表した。USB Type-Cを備え、HBR3とDSCに対応した信号発生と解析を行うことができる。
eDP信号発生と解析に必要なハードウェアも搭載
テレダイン・レクロイ・ジャパンは2018年12月、980 DisplayPort(DP)1.4 USB-C/eDPビデオジェネレーター/アナライザーモジュールを発表した。このモジュールはUSB Type-Cを備え、HBR3(ハイビットレート3)とDSC(Display Stream Compression)に対応した信号の発生と解析を行うことができる。
DP over USB Type-Cは、1本のケーブルでデータ伝送と電力供給を可能にするインタフェース規格である。特に最新バージョンでは、HBR3やDSC技術を活用することで、8K映像の伝送を可能にしている。
開発した新型モジュールのUSB Type-C端子は、USB PDプロトコルを用いて機器の検出とDP Alt Modeのネゴシエーションを実行する。これまでは、外部アダプターを用いてネゴシエーションを行ってきた。この場合に、シグナルインテグリティやデータレートなどに関する問題が生じる可能性があった。
新型モジュールは外部アダプターが不要なため、DP over USB Type-Cを搭載した機器の検査とトラブルシューティングを容易に行うことができる。また、Fast Link trainingやAdvanced Link Power Management(ALPM)、コンテンツ保護などのeDPオプション機能を装備したeDP信号発生と解析に必要なハードウェアも搭載している。
さらに、DPコンプライアンステストの機能も装備されている。この中には、ソースおよび、シンクに対するVESA承認のリンクレイヤーコンプライアンステストの他、ソース、シンクおよび、リピーターに対するDCP承認のHDCP 2.2コンプライアンステスト、あるいはFECテストなどが含まれる。
この他、Real Time Video AnalyzerによるDPビデオとメインリンクおよび、ビデオパラメーターを表示したり、多くのビデオフォーマットライブラリーとテストパターンおよび、オーディオクリップから選択して、リンクトレーニングパラメーターを設定したりすることも可能である。
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