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DRAMとNANDフラッシュのベンダー別シェア福田昭のストレージ通信(130) 半導体メモリの勢力図(1)(2/2 ページ)

2018年に開催された「フラッシュメモリサミット」では、さまざまな講演が行われた。今回から始まるシリーズでは、半導体メモリ市場を分析した講演「Flash Market Update 2018」の内容を紹介する。

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内製志向が強い大容量NANDフラッシュメモリ

 DRAMとNANDフラッシュメモリでは、ビジネスの性格に違いがある。DRAMビジネスは基本的には外販である。外部企業すなわち、PCベンダーやサーバベンダー、スマートフォンベンダー、DRAMモジュールベンダー、製造請負サービス企業などにDRAMを販売する。

 これに対してNANDフラッシュメモリのビジネスでは、内製志向がある。例えば自社ブランドのSSD(Solid State Drive)やUSBメモリ、SDカードなどにNANDフラッシュメモリを使う。

 内製志向が最も強いのがIntelで、製造したNANDフラッシュメモリを全て自社ブランドのストレージ製品に組み込んでいる。WDCも基本的には自社ブランドのフラッシュメモリ応用製品にNANDフラッシュメモリを組み込んでおり、外販はほとんどしていない。SamsungはSSDのトップベンダーであり、またスマートフォンの大手ベンダーでもある。内製と外販の両方の顔を持つ。ただし外販は、大手のユーザー向けが中心だ。残るSK Hynix、東芝メモリ、Micronは外販のビジネスを主体とする。

 またNANDフラッシュメモリのビジネスでは、パートナーシップ(連合)が目立つ。東芝メモリとWDCは共同開発と共同生産でパートナーシップ(連合)を組んでおり、MicronとIntelは共同開発でパートナーシップ(連合)を組んでいる。このためNANDフラッシュメモリ業界は6社ではなく、実質的には4つのグループに分かれて競争しているともいえる。

次回に続く

⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧

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