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5Gガラスアンテナを搭載したクルマ、11Gbpsで通信NTTドコモが展示

NTTドコモ(以下、ドコモ)は「第11回 カーエレクトロニクス技術展」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)で、車載向けの5G(第5世代移動通信)ガラスアンテナと、それを搭載したフロントガラスなどを展示した。対応周波数帯は28GHz。

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 NTTドコモ(以下、ドコモ)は「第11回 カーエレクトロニクス技術展」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)で、車載向けの5G(第5世代移動通信)ガラスアンテナと、それを搭載したフロントガラスなどを展示した。対応周波数帯は28GHz。

 5GガラスアンテナはAGCが開発したもので、モジュールタイプと透明タイプと2種類がある。透明タイプでは、人の目では見えないくらいまで細かくした金属の粒子で、石英ガラスにアンテナのパターンを形成している。

5G対応の車載用アンテナ。モジュールタイプ(左)と透明タイプ(中央)がある。右は、ガラスアンテナを搭載したフロントガラス(クリックで拡大)

 ドコモは2018年に、エリクソン・ジャパンの5G基地局装置および移動局装置を使って、このガラスアンテナを搭載した車両でテストコースを走行する実証実験を行ったが、その際、時速約30kmで最大11Gビット/秒の高速通信ができることを確認したという。ドコモは、「ガラスアンテナを車両のフロントガラスの他、リアガラスとサイドガラスにも搭載することで、さまざまな方向から電波を受信することができ、高速通信を実現できた」と説明していた。

 課題としては、クルマのフロントガラスやリアガラスは、アンテナを設置できる場所が限られている点が挙げられるという。「例えばフロントガラスだと、淵に近い周辺部にしか搭載できず、金属フレームに電波が遮蔽されてしまうという課題がある。しかもその場所には、カーラジオ用など、他の周波数帯に対応したアンテナが既に搭載されていることが多く、それらのアンテナとノイズ干渉しない位置を探さなくてはならない」(ドコモ)

実証実験に使用した車両(左上)と、ガラスアンテナを搭載した場所(クリックで拡大)

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