検索
連載

HDD大手Seagateの四半期業績は前年比と前期比のいずれも減収減益に福田昭のストレージ通信(137)(1/2 ページ)

ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Western Digital(以降はWDと表記)と米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はWDが2019年1月24日、Seagateが2月4日である。そこで前回と今回は、WDとSeagateの四半期業績をご説明している。前回はWDの四半期業績をご説明した。今回はSeagateの四半期業績をご紹介する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

粗利益率と売上高営業利益率が2四半期連続で低下

 ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Western Digital(以降はWDと表記)と米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はWDが2019年1月24日、Seagateが2月4日である。そこで前回と今回は、WDとSeagateの四半期業績をご説明している。前回はWDの四半期業績をご説明した。今回はSeagateの四半期業績をご紹介する。

 Seagateの会計期間もWDと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。2月4日にSeagateが発表したのは2018年10月〜12月の四半期業績で、会計年度では「2019会計年度第2四半期」となる。

 2019会計年度第2四半期(2018年10月〜12月期)の売上高は27億1500万米ドルである(GAAPベース)。前年同期比6.8%減、前四半期比9.2%減といずれも減収となった。同期の営業利益は4億1600万米ドル、純利益は3億8400万米ドル(いずれもGAAPベース)。前年同期の営業利益は4億3300万米ドル、純利益は1億5900万米ドルだったので営業利益は3.9%減、純利益は2.4倍となった。前四半期の営業利益は5億300万ドル、純利益は4億5000万米ドルだったので、前四半期に比べると今期はいずれもかなり減少した。

 2019会計年度第2四半期(2018年10月〜12月期)の粗利益率は29.2%で、前四半期の30.5%からは1.3ポイント低下した。前年同期の粗利益率30.1%と比べても、0.9ポイント下がっている。売上高営業利益率(営業利益/売上高)は15.3%で、前四半期の16.8%から1.5ポイント低下した。


2019会計年度第2四半期(2018年10月〜12月期)の業績ハイライト (クリックで拡大) 出典:Seagate Technology

SeagateがHDDのトップベンダーを前四半期に続いて維持

 Seagateの製品別売り上げは、「HDD製品」と「その他(エンタープライズ・システムやフラッシュメモリ応用品など)の製品」に分けられる。売り上げのほとんどを占めるのは、HDD製品である。HDD製品の売り上げは、前年同期比7.8%減、前四半期比11.1%減の24億9000万米ドルとなった。主力製品であるHDD製品の売り上げが前四半期比で2桁減となったのが目立つ。その他の製品の売り上げは、2億2500万米ドルである。前年同期比5.6%増、前四半期比18.4%増と好調だった。

 なおWestern Digitalの2019会計年度第2四半期(2018年10月〜12月期)におけるHDD製品の売り上げは20億6000万米ドルだったので、同四半期も前四半期に続いてSeagateがHDDのトップベンダー(金額ベース)となった。


四半期業績の推移 (クリックで拡大) 出典:Seagate Technology

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る