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ルネサス 呉CEOが「工場一時停止」について説明:「迅速に固定費を削減できる順応性を示したい」(1/2 ページ)
ルネサス エレクトロニクスは2019年3月29日、東京都内で記者会見を行い、同社社長兼CEOの呉文精氏が2019年4〜6月に実施を検討している工場の一時稼働停止および、同年3月30日(日本時間)完了予定のIDTの買収に関して説明を行った。
ルネサス エレクトロニクスは2019年3月29日、東京都内で記者会見を行い、同社社長兼CEOの呉文精氏が2019年4〜6月に実施を検討している工場の一時稼働停止および、同年3月30日(日本時間)完了予定のIDTの買収に関して説明を行った。
ルネサスは3月上旬から、足元の半導体需要の減少を受けて、工場の一時稼働停止の検討を続けてきた。2019年3月7日時点では「前工程は最大2カ月、後工程は週単位で複数回一時生産停止」という可能性も含めて検討を行っているとしていた。
29日に会見した呉氏は、「停止期間は、前工程6工場平均で約1カ月の稼働停止とした当初計画よりも相当、短くなる。稼働を停止しない工場も出てくるだろう」と語り、当初よりも稼働停止の規模が小さくなるとの見通しを示した。
経済合理性を追求
こうした工場の稼働停止検討に至った理由として呉氏は、需要減に伴う工場稼働率が低下したことを受けて「経済合理性の観点で検討を行っている」とする。同社の前工程工場の稼働率は、2018年第4四半期で50%程度、2019年第1四半期で60%強とし「稼働率60%程度では非効率。しっかり計算して、供給を滞らさず、機会損失がないようにしながら、工場を停止し費用を削減し、迅速に固定費を削減できるという順応性を示したい」(呉氏)
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