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Intelの創業10年目(1977年):20%を超える増収増益で成長が続く:福田昭のデバイス通信(186) Intelの「始まり」を振り返る(19)(1/2 ページ)
Intelの創業10年目(1977年)に焦点を当てる。この年の売上高は前年比25%増の2億8255万米ドル。前年(1976年)に続き、過去最高の収入と利益を更新した。
前年に続いて過去最高の収入と利益を更新
Intelの公式文書である「年次報告書(アニュアルレポート)」をベースに、Intelの創業期の活動を創業年(1968年)から1年ずつ記述する連載の第19回である。今回から創業10年目である1977年の状況を紹介していく。最初は1977年の業績概要をご報告する。
本シリーズの第16回でご報告したように、前年である1976年の総収入(売上高)は前年比65%増、営業利益と純利益はともに55%増と急増し、いずれも過去最高を更新した。続く1977年は前年ほどではないものの、売上高と利益を伸ばし、過去最高を連続して塗り替えた。
1977年の総収入(売上高)は前年比25%増の2億8255万米ドルである。半導体メモリ製品の需要が引き続き好調であり、市場における値下げ競争は激しいものの、20%を超える増収を達成した。営業利益は前年比23%増の6315万米ドル、純利益は同26%増の3172万米ドルである。収入とほぼ同じ伸び率で利益を増やしている。
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