見せてもらおうか、“真のホログラム”の性能とやらを:Looking Glassが企業向けに登場(2/3 ページ)
Looking Glassの開発と製造、販売を手掛ける米Looking Glass Factoryは2019年5月28日(米国時間)、これまで開発者および3Dクリエイター向けに展開してきたLooking Glassのエンタープライズ向けとなる「Looking Glass Pro」を期間限定で先行販売すると発表した。
開発者向けの他にエンタープライズ向けが登場
既存品である開発者/3Dクリエイター向けのLooking Glassには、8.9インチと15.6インチモデルの2種類がある。実は、Looking Glassへの関心は日本でも非常に高い。Looking Glass Factoryは2019年2月に国内の大手クラウドファンディングサイトMakuakeでLooking Glassの受注を開始し、8.9インチモデルが6万4000円から、15.6インチモデルが30万5000円からという支援額で約4800万円の資金を調達した(現在は終了)。
今回発表したLooking Glass Proは、タッチコントロールを搭載した15.6インチモデルの1種類である。PCに接続して使用する既存品に比べ、完全なスタンドアロン型でPCに接続する必要がない。Looking Glass向けの商用ソフトウェア開発ツール「HoloPlay Unity SDK」「HoloPlay Plugin for Unreal Engine」「Three.jp library for Looking Glass」のライセンスが付属している。サブディスプレイとして、2D(2次元)の画像を表示できる7インチのタッチスクリーンも搭載している。
アプリケーションとしては医療、建設、自動車、教育、不動産などさまざまな分野を想定している。心臓などを3D表示して外科手術のプロセスを説明したり、高級な時計や宝石などをカタログ代わりに表示したり、海外の博物館の貴重な展示品を国内の博物館で3D表示したりといった、多岐にわたる用途が考えられる。
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