手のひらサイズの安価なボードコンピュータ「Raspberry Pi」。日本では「ラズパイ」の愛称で親しまれている(ちなみに欧米での愛称は「パイ」のようです)この製品は、教育用途やホビー用途では、いわずと知れた“スーパースター”です。
ですが、「子供たちがもっとコンピュータやプログラミングに親しめるように」という、ラズパイ開発者Eben Upton氏の願いは、それを大きく超え、予想もしなかった分野で使われ始めます。
それが産業用途です。
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