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産業/医療IoTに注力、Xilinxの「3つの戦略」AWS IoTとの連携も(2/3 ページ)

Xilinxの日本法人であるザイリンクスは6月27日、東京都内で事業戦略説明会を実施した。Xilinxの産業/ビジョン/医療機器マーケット担当ダイレクター、Chetan Khona氏は、「産業、医療機器分野を、Xilinxで第3位の事業規模にしていく」と話し、インダストリアルIoT(モノのインターネット)やヘルスケアIoTにおける同社の事業戦略を説明した。

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データ社会に対応する「3つの戦略」

 Khona氏は、産業、医療機器の分野において、こうしたデータの爆発的な増加に対応する「3つの戦略」を説明した。

 まず、1つ目は「ワールドクラスのIoTソリューションスタックの提供」だ。これは、チップの提供のほか、機能安全やサイバーセキュリティ、コネクティビティや、制御、ビジョンの改善、組み込みソフトウェア、エッジAIの対応などを行うというものだ。

 Khona氏は、「チップを提供するだけでは十分ではなくなってきている。われわれは長年、さまざまな階層で投資を行ってきた」と強調し、「IoTソリューションスタックの提供によって、企業は最も付加価値の高いアプリケーションにフォーカスできる」と説明。実際に、ソニーセミコンダクタソリューションズの次世代CMOSセンサーインタフェース「SLVS-EC」においてXilinxが戦略パートナーとしてサポートしている例も紹介した。


IoTソリューションスタックの概要(クリックで拡大)出典:ザイリンクス

AIの高パフォーマンス、低レイテンシを強調

 また、AIについて、同社は「AIを導入するにあたり、製品の寿命やレイテンシなど、何かを犠牲にしなければならないという話がよく出るが、Xilinxでは全てを生かせる」と強調。同社とエコシステムの製品によって、従来型の機械学習を実現するPythonベースのオープンソースソリューションのほか、低レイテンシ、高パフォーマンスのDNN(Deep Neural Network)を実現するソリューションも提供ができると説明した。

 さらに、同社のソリューションが、AIの高パフォーマンス、低レイテンシを実現するとして、CPU、GPUとの比較を紹介。低遅延が求められない場合でハイエンドGPUの2倍、産業用途で目安となる遅延時間7ミリ秒の条件では2.5倍、遅延時間2ミリ秒では8倍の性能を実現するという。

左=FPGAが汎用のGPUとともに使われる「コンパニオンチップ」として利用されてきたが、複数のコンポーネントを統合し、高い拡張性も持つカスタムSoCへの注目が高まっているという/右=Xilinxの提供するAIソリューションとハイエンドCPU,GPUの比較(クリックで拡大)出典:ザイリンクス

 同社は、2019年6月に新デバイスである、ACAP「Versal」のエンジニアリングサンプルの出荷を始めており、Khona氏は、「AIコア、AIエッジが、最も広く使われると予測している。Versalによって、AIの高パフォーマンス、低レイテンシ化がさらに加速する」と、今後の展望を述べた。


ACAP「Versal」のロードマップ(クリックで拡大)出典:ザイリンクス

産業用PCの高速化

 2つ目の戦略は、「Alveoアクセラレーターカード導入による産業用PCの高速化」だ。

 Alveoは同社が2018年に発表したPCIeタイプのアクセラレーターカードで、IoTを支える産業用PCにそのまま挿入するだけで使用が可能となる。高性能、低遅延かつ、CPUやGPUと比較して低い消費電力を実現しており、多数のアプリケーションが提供され、産業分野でのさまざまな用途に対応できる。

Alveoアクセラレーターカードの概要(クリックで拡大)出典:ザイリンクス

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