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NTT Com、5Gで放送コンテンツの伝送実験に成功:ST 2110規格のデータを伝送
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、5G(第5世代移動通信)システムを利用し、「SMPTE ST 2110」規格に対応した放送コンテンツの伝送実験に成功した。
災害現場やスポーツ会場から高精細映像を無線中継
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2019年7月、5G(第5世代移動通信)システムを利用し、「SMPTE ST 2110」規格に対応した放送コンテンツの伝送実験に成功したと発表した。災害現場やスポーツ会場で撮影した4K/8K映像の非圧縮伝送に向けた第一歩と位置付ける。
4Kや8Kなど放送コンテンツの高精細化が進む放送業界では、これまで用いてきた専用方式から、「Video over IP」と呼ばれるIP伝送方式への移行が進む。近年は時刻同期が可能な規格として「SMPTE ST 2110」が提唱され、遠隔地からの中継放送などでの利用が注目されている。
これらを可能にする伝送インフラとしては、高速で大容量、低遅延という特長を持つ5Gシステムの活用が期待されている。こうした状況を踏まえ、NTT Comは5Gを利用して、ST 2110規格IPデータの伝送実験を行った。
伝送実験では、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の5G環境を活用した。カメラやマイクで取得した非圧縮の音声情報を、SDIからST 2110規格IPデータに変換。このIPデータと、GMC(Grandmaster Clock)を通じて取得した正確な時刻データとを組み合わせて伝送した。
NTT Comは、引き続き5G環境における映像伝送の検証を行うとともに、早期実用化に向けて、関連事業者などと連携強化を図る。
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