ニュース
ソシオネクスト、8Kストリーミングエンコーダー:臨場感あふれる8K映像を配信
ソシオネクストは、8K映像のライブストリーミングを可能にするエンコーダー装置「e8」を開発した。
メディアプレーヤーと組み合わせたシステム動作も確認
ソシオネクストは2019年7月、8K映像のライブストリーミングを可能にするエンコーダー装置「e8」を開発し、2019年9月より発売すると発表した。
e8には、ソシオネクスト製のマルチチャネルリアルタイムエンコーダーSoC「MB86M31」を搭載し、8K/60p映像のHEVC/H.265エンコードをリアルタイムに処理することができる。これにより、高精細かつ大容量の映像をIPネットワーク経由で、ライブストリーミングできる。高品位の4:2:2:10ビットカラープロファイルをサポートしており、臨場感あふれる映像配信を可能にした。
また、8Kビデオカメラに接続できる12G‐SDIインタフェース(4チャネル)を備えており、HLSやRTPといった各種ストリーミングプロトコルに対応することができる。同社製8Kメディアプレーヤー装置「s8」と組み合わせたシステムの動作検証も既に行われている。このため、機器同士を接続するだけで、スポーツなど各種イベントの迫力ある8K映像をライブ配信することが可能となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 8K時代のインタフェース「HDMI 2.1」対応チップ登場
ソシオネクストは2018年10月16〜19日の会期で開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテックジャパン2018/会場:千葉市・幕張メッセ)で、HDMIの最新仕様「HDMI 2.1」に対応した8K用映像処理/表示制御用チップ「HV5シリーズ」によるデモを公開した。 - クラウドFPGAで「AV1」エンコード、処理速度は約10倍
ソシオネクストは、クラウド上のFPGAに映像データ圧縮規格「AV1」対応のエンコード処理機能を実装した。顧客はクラウド上でエンコード処理機能を利用することができる。今後はサービス提供を中心とした新たな製品形態も提案する考えだ。 - 極細の縫合糸も見える、医療向けの8Kディスプレイ
シャープは「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、千葉市・幕張メッセ)で、医療向けとして活用できる8Kディスプレイや、IoT(モノのインターネット)機器向けのモジュールなどを展示した。 - 「HDMI 2.1」 8K対応や動的HDRなど新機能を振り返る
「HDMI 2.1」は、テストスペックの仕様書が2018年第2〜第3四半期に段階的に公開される予定であり、実際に製品が市場に出てくるのは間近だと考えられる。そこで、HDMI 2.1の特徴的な機能を振り返ってみたい。