日本電産、上期利益予想を前年比52.8%減に下方修正:V字回復予測で、通期見通しに変更はなし(1/2 ページ)
日本電産は2019年7月24日、2020年3月期第1四半期の決算説明会を都内で開催し、連結売上高は前年同期比3%減の3608億円、営業利益は同38.8%減の279億円、連結最終利益は同90.7%減の34億円となったと発表した。これに伴い、同社は上期(2019年4〜9月)の利益予想を前年比52.8%減の370億円に下方修正した。
日本電産は2019年7月24日、2020年3月期第1四半期の決算説明会を都内で開催し、連結売上高は前年同期比3%減の3608億円、営業利益は同38.8%減の279億円、最終利益は同90.7%減の34億円となったと発表した。これに伴い、同社は上期(2019年4〜9月)の最終利益予想を同52.8%減の370億円に下方修正した。
「半分くらい社長に戻って、業績改善へ」
米中貿易摩擦に伴う中国の景気減速で、家電や産業用モーターが不調だったことなどが要因だという。ただ、同社は通期の業績見通しの変更はしておらず、同社の会長兼CEO、永守重信氏は、「中国の状況は、期待されているほど良くはなっていかないのではないかと思っている」としながらも、「楽観的なマーケットではないが、われわれの関係する商品は非常に強い。特に電気自動車(EV)はものすごく強く、景況感は関係ない。第2四半期以降、業績は大きく改善していく」と説明した。同社は、通期では純利益1350億円、売上高1兆6500億円と予想している。
第1四半期の最終利益減は、独セコップのコンプレッサー事業売却に関連し、198億円の損失を計上したことが主因という。永守氏「通期ではセコップの200億円を吸収すべく、半分くらい社長に戻って、激しく介入して業績改善に向けて走っていく」と強調していた。
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