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ルネサス、2019年12月期業績は減収減益IDT買収も需要減で

ルネサス エレクトロニクスは2020年2月12日、2019年12月期(2019年1〜12月)通期業績を発表した。非経常項目などを除いたnon-GAAPベースの業績は、売上高が前年比5.1%減の7182億円、営業利益が同10.5%減の931億円、当期純利益が同8.4%減の764億円で、減収減益だった。なお、GAAP(財務会計上の数値/IFRS基準)ベースでは、売上高7182億円(同5.1%減)、営業利益68億円(同90%減)、当期純損益59億円の赤字(前年は509億円の黒字)で、最終赤字となっている。

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 ルネサス エレクトロニクスは2020年2月12日、2019年12月期(2019年1〜12月)通期業績を発表した。非経常項目などを除いたnon-GAAPベースの業績は、売上高が前年比5.1%減の7182億円、営業利益が同10.5%減の931億円、当期純利益が同8.4%減の764億円で、減収減益だった。なお、GAAP(財務会計上の数値/IFRS基準)ベースでは、売上高7182億円(同5.1%減)、営業利益68億円(同90%減)、当期純損益59億円の赤字(前年は509億円の黒字)で、最終赤字となっている。

左=2019年12月期通期および第4四半期業績 / 右=GAAPベースとnon-GAAPベースの差異 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 2019年12月期中の2019年3月末にIntegrated Device Technology(IDT)の買収が完了。2019年12月期第2四半期以降の業績に旧IDT分が上乗せされたが、自動車向け半導体事業(以下、自動車事業)および、産業/インフラ/IoT向け半導体事業(以下、産業インフラ事業)双方の需要低迷で、減収減益となった。営業利益率についてもnon-GAAPベースで、44%となり、前年から0.2ポイント悪化した。

 第4四半期(2019年10〜12月)3カ月間の売上高(non-GAAPベース)は、1920億円で前年同期比2.3%増、前四半期比4.7%増と伸ばしたが、前年同期売上高に旧IDT分の売上高を加味した場合、前年同期比は10.6%の減収となった。

 第4四半期の事業別売上高は、自動車事業が1008億円で、前年同期比1.2%減、前四半期比8.2%増。産業インフラ事業が870億円で前年同期比8.1%増、前四半期比1.3%増。両事業ともに第3四半期から業績は回復した。


四半期売上高推移 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 第4四半期の前工程工場稼働率は、年末の休日増に伴い前四半期から1桁パーセント台半ば低下し、55%だった。

左=前工程工場の稼働率推移 / 右=在庫推移 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

2020年度第1四半期業績は回復予想だが……

 2020年12月期第1四半期業績(non-GAAPベース)については、売上高が1750億円から1830億円(前年同期比16.5〜21.8%増)を見込み、営業利益率46%(売上高予想の中央値の場合)を予想している。


2020年12月期第1四半期業績予想 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 2020年12月期第1四半期予想について社長兼CEOの柴田英利氏は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産影響については織り込んだが、需要側の影響は織り込んでおらず、現時点で、需要側での新型コロナウイルス感染拡大の影響についての見通しは持っていない」と述べた。

 生産面での新型コロナウイルス感染拡大の影響は、中国・北京、蘇州の後工程工場が2週間にわたり操業を停止したことで、2工場は2月10日から稼働を再開。柴田氏は「現状、2工場の稼働率は、50%程度。来週、再来週と段階的に稼働率を上げる計画で、懸念は残っているが、再来週にはフル稼働する予定だ」と述べた。懸念として柴田氏は、一部従業員が出社できない状態が今も続いていることや、部材調達面での不透明さを挙げた。

 なお、同社は2020年2月17日にアナリスト/報道機関向けに説明会を開催し、中長期事業戦略の詳細を説明するとしている。

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