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DDR5向けシミュレーター、オシロとも組み合わせ可能つぶれたアイパターンを再構築

Keysight Technologies(以下、Keysight)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、DDR5向けのシミュレーターなどの説明を行った。

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 Keysight Technologies(以下、Keysight)は「embedded world 2020」(2020年2月25〜27日、ドイツ・ニュルンベルク)で、DDR5向けのシミュレーターなどの説明を行った。同シミュレーターはKeysightのソフトウェアプラットフォーム「PathWave ADS(Advanced Design System)」の一つで、米国カリフォルニア州サンタクララで2020年1月に開催された「DesignCon 2020」で発表されたもの。

 DDR5の帯域幅は、DDR4の1600〜3200MT/sから3200〜6400MT/s、もしくはそれ以上に高速化される。転送速度が速いので、既存製品で計測するとアイダイアグラム(アイパターン)がきちんと開かず、PCB設計の最適化が難しくなる。KeysightのDDR5向けシミュレーターでは、信号成分を解析してアイダイアグラムを再構築し、アイダイアグラムが開いた状態で表示されるようにしている。

左=高速なDDR5では、信号の立ち上がりと立ち下がりがひずみ、アイダイアグラムがつぶれてしまう/右=Keysightは、アイダイアグラムを再構築するための技術を開発し、シミュレーターに搭載した 出典:Keysight(クリックで拡大)

 さらに、同シミュレーションツールを、オシロスコープにアップロードすることも可能になっている。KeysightのDistribution / Indirect Channelsでマーケティングマネジャーを務めるPeter Kasenbacher氏は、「つまり、シミュレーションの結果と、実世界での測定結果を即座に比較できる」と説明する。「われわれは、箱型計測器を提供するメーカーから、計測器とソフトウェアを組み合わせた計測用ソリューションメーカーへと移行している。DDR5シミュレーターとオシロスコープを組み合わせたソリューションは、そうした当社の戦略をよく表している製品と言える」と説明した。


KeysightのPeter Kasenbacher氏

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