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コラム

拝見! 海外エンジニアたちの“自宅オフィス”あなたはどこが落ち着く?(2/6 ページ)

EE Timesは、このパンデミックの時代を生きるエンジニアたちのデスクを見せてもらえないか、と尋ねてみた。どのような場所でどのような働き方をしているのか、デスク上にどのようなツールやオブジェクトを取りそろえているのか、在宅勤務をする際の秘訣などについて、語ってくれないかと呼び掛けたのだ。

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ベテランフリーランス、Michael Kentley氏

 Michael Kentley氏は、20年以上にわたり、ASICやFPGA、回路基板、ファームウェアなどの分野にフリーランスとして携わってきたという。Kentley氏は、クライアントと同じ時間に同じ場所にいることがまずないため、コロナウイルスによる影響はほとんど受けていないという。

 「現在は、医療用SoC(System on Chip)の検証作業を行っている他、私個人と私のスタートアップ企業、そしてクライアント向けの3つのプロジェクトも、全て自宅で進めている。2件の特許申請も行っている。私が仕事を続ける上で重要なのは、TeamViewerやVNC(バーチャルネットワークコンピューティング)から、必要な全てのものにリモートアクセスできるという点だ。例えば現在、自分のスマートフォン『Galaxy S10』や各種ノートPCで、TeamViewerと『Samsung DeX』を使用し、数百マイルも離れた場所にある実験装置にアクセスすることが可能だ」(同氏)


Michael Kentley氏の自宅ワークステーション(なにげにランプがオシャレ)

EE Timesの常勤ライター、Julie Porter氏

 EE Timesの常勤ライターJulie Porter氏は「主にパイプオルガンのリレーに取り組んでいる。『STM32F4』ボードをつなぎ、ネットワーク上で動作させることを目指している。部屋には顕微鏡もあり、それを使って検査するのがとても好きだ。後ろにあるのは、以前私が時計作りに取り組んでいた時に使っていたベンチだ」と説明した。

Julie Porter氏の自宅ワークステーション。棚にはさまざまな専門書が並んでいる(ひーーーっ!)

 2枚目の写真に写っている棚の一番上にあるのは、James Ferguson F.R.Sの著作や1855年に出版されたCharles Dickens作のLittle Dorritなど、大半が18世紀や19世紀の本だという。Little Dorritには、Charles Babbageによる階差機関や工場を描いた唯一の現代絵画が差し込まれており、工場の乱雑さが過去165年間でさして変わらなかったことが分かるそうだ。

ST Microelectronics、Danilo PAU氏

 ST MicroelectronicsのDanilo PAU氏は、研究開発(R&D)の観点から、同社のマイクロコントローラーやセンサー向けのツールやAIアプリケーションを開発している。PAU氏は「右のスクリーン上には、あらかじめ学習させたニューラルネットワークをCコードに転換するツール『X-CUBE-AI』が映っている。研究開発を続けるためにSTM32やChorus SPC5といったマイクロコントローラーを自宅に持ち帰ったが、それらのマイクロコントローラーを統合したさまざまなボード上で、効率的に実行することができている」と述べた。


Danilo PAU氏の自宅ワークステーション(すっきり。PAU氏は几帳面な方に違いない)

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