「VLSIシンポジウム2020」は初のオンライン開催に:「これからの40年」がテーマ(1/3 ページ)
2020年6月15〜18日(以下、特に記載がない限り全てハワイ時間)に開催される半導体デバイス/回路技術に関する国際会議「VLSIシンポジウム 2020」。本来は米国・ハワイで開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、初のオンライン開催となる。VLSIシンポジウム委員会は2020年5月20日、記者説明会をオンラインで開催し、概要を説明した。
初のオンライン開催に
2020年6月15〜18日(以下、特に記載がない限り全てハワイ時間)に開催される半導体デバイス/回路技術に関する国際会議「VLSIシンポジウム 2020」。本来は米国・ハワイで開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、初のオンライン開催となる。VLSIシンポジウム委員会は2020年5月20日、記者説明会をオンラインで開催し、概要を説明した。
今回で40周年を迎えたVLSIシンポジウム。ことしは「ユビキタスインテリジェンスを実現するVLSI、これからの40年」をテーマに、ニューロモーフィックデバイスから最先端のプロセス技術、AI(人工知能)アクセラレーターまで、さまざまな技術、回路を取り上げる。
VLSIシンポジウム委員会委員長を務める黒田忠広氏(東京大学教授)は、「今回はバーチャルでの開催となるが、単なるバーチャルではなく、ライブとの融合を目指す」と語る。黒田氏も現在、オンラインで大学の講義を行っているが、チャットだと学生が質問しやすくなるのか、質問が増えるという意外な効果があったという。「VLSIシンポジウムでも、特に若い参加者にとってはバーチャルの方が質問しやすくなるかもしれない。オンライン開催であっても、議論と交流ができる場にしていく」(黒田氏)
VLSIシンポジウム 2020は、「オンデマンドプログラム」と「ライブプログラム」の二部構成となる。オンデマンドプログラムは、通常セッションのオンライン版で、各講演者の発表をオンデマンドで視聴できる。このうち、「ショートコース」と「フライデーフォーラム」の講演については、6月8日から、それ以外については6月14日から視聴可能となり、6月27日まで公開される予定だ。各講演の資料は、講演者の意向によってダウンロード可能な場合と、不可の場合がある。
ライブプログラムでは、テーマごとに「エグゼクティブセッション」を設け、発表者との質疑応答やディスカッションをライブで実施する。こちらは全て6月15〜18日の期間内に行われるもので、時差を考慮し、3つの時間帯を設定している。全ての参加者が比較的参加しやすい「ジョイントシフト(日本時間午後10時〜午後11時)」、主に欧米の参加者を想定した「NAEシフト(同午前0時〜午前2時50分)」、日本やアジアの参加者を想定した「JFEシフト(同午前9時〜午前11時50分)」である。
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