ニュース
ams、1×1mmで重さ約1gのカメラモジュールを開発:実装したカメラを認識させない
amsは、占有面積がわずか1mm△△2△△と極めて小さく、重さも約1gのデジタルカメラモジュール「NanEyeC」を発表した。VR(仮想現実)/AR(拡張現実)ヘッドセットなどの用途に向ける。
解像度は最大320×320画素、フレームレートは最大58fps
amsは2020年12月、占有面積がわずか1mm2と極めて小さく、重さも約1gのデジタルカメラモジュール「NanEyeC」を発表した。VR(仮想現実)/AR(拡張現実)ヘッドセットなどの用途に向ける。
NanEyeCは、レンズ付きチップスケールモジュールとして供給される。解像度は最大320×320画素で、フォーカス範囲が深いという。アイドルモードも備え、電力消費を抑えることができる。インタフェースはデジタルLVDSまたはSEIM(シングルエンドインタフェースモード)をサポート。SEMIでは最大58フレーム/秒のフレームレートに対応する。
同社は、「実装したカメラを認識させたくない」あるいは、「実装スペースが限られている」といった用途に提案していく。例えば、「VRやARヘッドセットなどにおける視線の追跡」「スマート照明やスマート空調システムにおける人の検出とカウント」「自動掃除機や小型ドローンにおける物体の検出と回避」などの他、「鉄道模型や玩具」「カプセル型内視鏡」「歯科画像ツール」などを想定している。
同社は既に、サンプル品の受注を始めており、評価用キットも用意した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 高速、低コストな新型コロナ検査を実現するセンサー技術
amsは2020年8月27日、オンラインで記者説明会を実施。同社のスペクトルセンサー技術を用い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を高速かつ低コストにするソリューションについて説明した。 - ams、Osramの買収を完了
光学センサーなどを手掛けるオーストリアamsは2020年7月9日(現地時間)、ドイツの照明メーカーOsram Licht(オスラム・リヒト、以下Osram)の買収を完了したと発表した。amsはOsramの全株式の69%(自己株式を除く)を保有することになる。 - ams、VCSEL採用の小型LiDARモジュールをデモ展示
amsは、「オートモーティブ ワールド2020」で、車載向けVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)技術を用いた小型LiDARモジュールのデモ展示などを行った。 - CMOSイメージセンサーで新たなビジネス機会、ams
amsは2019年12月3日、東京都内で記者説明会を実施、同社のCMOSイメージセンサー担当マーケティングディレクター、Tom Walschap氏が事業戦略や新製品を説明した。