HDD大手Western Digitalの業績、営業利益が前年同期の3倍に拡大:福田昭のストレージ通信(205)(1/2 ページ)
米Seagate Technologyに続き、米Western Digitalの2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)の業績を紹介する。
クラウド向けのHDDとフラッシュがともに好調
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2021年10月22日、WDが同年10月28日である。そこで両社の四半期業績を、2回に分けて紹介している。前回はSeagateの四半期業績を解説した。今回はWDの四半期業績をご説明する。
WDの会計期間もSeagateと同様に7月から始まり、6月を決算月とする。2021年10月28日にWDが発表したのは2021年7月〜9月の四半期業績で、会計年度では「2022会計年度第1四半期」となる。
2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)の売上高は前四半期比(前期比)3%増、前年同期比29%増の50億5100万米ドルである。前期比は4四半期連続で上昇した。前年同期比は2四半期連続で増加した。
2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)の営業利益(Non-GAAPベース)は前四半期比(前期比)15%増の9億5200万米ドルである。前年同期比では2.9倍と大幅な伸びを記録した。粗利益率(Non-GAAPベース)は33.9%とかなり高い。前の四半期と比べて1.0ポイント増、前年同期と比べて7.6ポイント増である。売上高営業利益率(Non-GAAPベース)は18.8%とこれもかなり高い。前四半期の16.8%から2.0ポイント上昇した。
2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)の概況としては、クラウド向けのHDD製品とフラッシュメモリ応用製品が前の四半期に続いて好調だった。エンタープライズ向けの大容量HDD製品は過去最高の売り上げを記録した。エンタープライズ向けのSSD製品は売り上げが前の四半期に比べて30%伸びた。
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