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村田製作所の新中計、「戦略投資」に2300億円環境対策や技術獲得など長期視点の投資(2/3 ページ)

村田製作所は2021年11月15日、会社説明会をオンラインで実施し、2022〜2024年度までの中期経営計画および2030年に向けた長期ビジョンについて説明した。同社は2024年度までに売上高2兆円、営業利益率20%以上、ROIC20%以上の達成を目指す。また今回、環境対策への投資や差異化技術の獲得、リスク対策、ITインフラなどへの長期的視点の投資となる「戦略投資」を新設。3年間で計2300億円を投じる予定だ。

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デバイス/モジュールは「差異化を追求」

 2層目は、デバイス/モジュールなどの「用途特化型デバイス」だ。具体的には高周波モジュールや慣性力センサーなどの機能デバイス、リチウムイオン電池や全固体電池、蓄電池モジュールなどのエナジー/パワーに分けられる。この分野では競合企業が明確であり、同社は他社と差異化できる技術を追求していく方針だ。

左=2層目の取り組み/右=高周波モジュール、フィルターの市場予測[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 高周波、通信分野では、ルネサスのパワーアンプ事業(2011年)をはじめ、通信モジュールのRF Monolithics(2012年)、RFデバイスメーカーのPeregrine Semiconductor(2014年)、樹脂多層シートのPrimatec(2017年)、RF回路の省電力化技術のEta Wireless(2021年9月)などの買収によって獲得した製品、技術をモジュール用に最適化し売り上げを拡大してきた。

左=自動運転システムの進化と要求されるセンサーの概要/右=エナジー/パワー分野の市場動向と村田製作所の戦略機能デバイス高周波、通信分野での売上成長とM&A、提携の変遷/中=メトロサークの特長とコネクティビティモジュールへの応用[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 中島氏は、「差異化技術は貪欲に獲得していきたい。外部から獲得する技術も少なくないだろう」と説明。さらに、「変種変量生産になりがちだが、プロセスや材料を徹底して標準化しマスカスタマイゼーションを進めることが事業の成否につながる」と方針を示した。

左=高周波、通信分野での売上成長とM&A、提携の変遷/中=メトロサークの特長とコネクティビティモジュールへの応用[クリックで拡大] 出所:村田製作所

ソリューションビジネスの強化

 そして3層目に位置付けるのが、「新たなビジネスモデル創出」で、ソリューションなどの新しい分野で構成。非連続なコア技術を育成し、新しいビジネスモデルの構築に向けて取り組んでいく。中島氏は、「顧客の定義が変化する中、新たに発生する顧客に対応し、喜んでわれわれの商品を使ってもらえる形を追求したい。2030年には1000億円くらいの事業にしたいという夢を持ってチャレンジを展開していく」と語っていた。下図左は3層目の取り組み事例だ。

左=3層目取り組みのステップ/右=3層目の取り組み事例[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 2つ目の成長戦略は「4つの経営変革」で、「社会価値と経済価値の好循環を生み出す経営」「自律分散型の組織運営の実践」「仮説思考にもとづく変化対応型経営」「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」といった内部変革の推進を掲げている。

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