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Micronの四半期業績、前年比の売上高が33%増、利益が3倍と好調福田昭のストレージ通信(208)(1/2 ページ)

今回は、Micron Technologyの2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)の業績を紹介する。

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売上高が過去最高に近い水準を維持

 半導体メモリの大手メーカーであるMicron Technologyは、昨年(2021年)12月20日に四半期業績(2021年11月期)を発表した。

 Micron Technology(以降はMicronと表記)の会計年度は9月を期初、8月を期末とする。同社が12月20日に発表したのは「2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)」の業績概要となる。

 2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)の売上高は前年同期比33.2%増、前期(前四半期)比7.1%減の76億8700万米ドルである。前期比ではマイナスとなったものの、依然として高い水準を維持した。

 2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)の営業利益(GAAPベース)は前年同期の3.0倍、前期(前四半期)比11.0%減の26億3100万米ドルである。売上高営業利益率は前期に比べると1.5ポイント低下したものの、34.2%とかなり高い。なおNon-GAAPベースの営業利益は27億2500万米ドル、売上高営業利益率は35.4%である。


2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)の業績概要[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2021年12月20日公表の連結決算概要プレスリリースから)

四半期業績の推移。Micron Technologyの公表値を筆者がまとめたもの。なお2014会計年度第1四半期以降は、買収したエルピーダメモリの業績を含む。また2017会計年度第4四半期以降は、営業損益がGAAPベースの数値となっている[クリックで拡大]

売上高の73%がDRAM、24%がNANDフラッシュ

 Micronの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2022会計年度第1四半期(2021年9月〜11月期)の売上高に占めるDRAMの割合は73%、NANDフラッシュメモリの割合は24%であり、合計すると97%に達する。

 DRAMの売上高は55億8700万米ドルである。前年同期と比べて38%増加し、前四半期と比べて8%減少した。ビット換算の販売数量は前四半期と比べて1桁%台半ばの減少、平均販売価格は前四半期と比べて1桁%台前半の低下である。

 NANDフラッシュメモリの売上高は18億7800万米ドルである。前年同期と比べて19%増加し、前四半期と比べて5%減少した。ビット換算の販売数量は前四半期とほぼ同じ水準、平均販売価格は前四半期と比べて1桁%台半ばの低下となった。


DRAMとNANDフラッシュメモリの販売状況[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2021年12月20日公表の連結決算概要スライドから)

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