HDD大手Seagateの四半期業績は前期と同様の好調を維持:福田昭のストレージ通信(209)(1/2 ページ)
米Seagate Technologyの2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)の業績を紹介する。
売上高は4四半期連続で前年同期を上回る
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2022年1月26日、WDが同年1月27日である。そこで今回と次回は、SeagateとWDの四半期業績を続けてご報告する。
Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。1月26日に同社が発表したのは2021年10月〜12月の四半期業績で、会計年度では「2022会計年度第2四半期」となる。
2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)の売上高は前四半期(前期)とほぼ同じ(前四半期比0.03%増)、前年同期比では18.8%増の31億1600万米ドルである。前年同期比では4四半期連続で増加した。
概況としては、大容量ストレージ製品(マスキャパシティ製品)に対するクラウド分野からの記録的な強い需要が売り上げをけん引した。VIA(video and image applications)分野も好調で、最近の最高額となった前四半期に近い販売額を維持した。既存のストレージ製品(レガシー製品)ではPC向けとエンタープライズのミッションクリチカル向けの売り上げが減少したものの、一般消費者向けの季節的な販売増が部分的ながら売り上げ減を補った。
2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)の営業利益(Non-GAAPベース)は前四半期(前期)とほぼ同じ(前四半期比0.96%減)、前年同期比61.3%増の6億2100万米ドルである。営業利益が前年同期を上回るのは、3四半期連続となった。粗利益率(Non-GAAPベース)は30.7%で、前の四半期から0.3ポイント減少した。売上高営業利益率(Non-GAAPベース)は19.9%で、前の四半期から0.2ポイント低下した。利益率は前の四半期からわずかに減少したものの、依然として高い水準を維持している。
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