HDD大手Seagateの四半期業績は前期と同様の好調を維持:福田昭のストレージ通信(209)(2/2 ページ)
米Seagate Technologyの2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)の業績を紹介する。
HDD製品とSSD製品の両方が好調
Seagateは製品別の売上高を、「HDD製品」と「その他(SSD製品やシステム・ソリューションなど)の製品」に分けて公表してきた。売り上げのほとんどを占めるのは、「HDD製品」である。「HDD製品」の売り上げは前四半期比(前期比)1.47%減、前年同期比16.4%増の28億2200万米ドルとなった。
「その他(システム・ソリューションやSSD製品など)の製品」の売り上げは2億9400万米ドルである。前四半期比17.1%増、前年同期比48.5%増と大きく伸びた。
大容量HDDの総出荷記憶容量が5四半期連続で過去最大を更新
Seagateは、HDDの総出荷記憶容量と1台当たりの記憶容量(平均記憶容量)を製品分野別に公表してきた。製品分野には「大容量品(マスキャパシティ品)」と「既存品(レガシー品)」の2つがある。マスキャパシティ品には、ニアラインHDD、画像データ格納用HDD、NAS(Network Attached Storage)などが含まれる。レガシー品にはミッションクリチカルHDD、デスクトップPC用HDD、ノートPC用HDD、デジタルビデオ録画用HDD、ゲームコンソール用HDDなどが含まれる。
マスキャパシティ品の総出荷記憶容量は、2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)に前四半期比(前期比)3.6%増の137.1EB(エクサバイト:1018バイト)と拡大した。5四半期連続で過去最大容量を更新した。マスキャパシティ品の大半を占めるニアラインHDDの総出荷記憶容量は同4.3%増の111.0EBである。マスキャパシティ品の平均記憶容量(1台当たりの記憶容量)は前四半期から0.4TB増加し、10.0TB(テラバイト:1012バイト)となった。
マスキャパシティ品の売上高は約20億米ドルと前の四半期と変わらない。HDD全体の売上高に占めるマスキャパシティ品の割合は73%である。前の四半期に比べて2ポイント上昇した。
レガシー品の総出荷記憶容量は2022会計年度第2四半期(2021年10月〜12月期)に26.1EBである。前の四半期と比べて2.6%減少した。平均記憶容量は2.0TBで、前の四半期から0.1TB増えた。
HDD全体の総出荷記憶容量は前四半期比2.6%増の163.2EBである。4四半期連続で過去最大容量を更新した。HDD全体の平均記憶容量は6.1TBである。前の四半期に比べて0.4TB増加した。
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