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Micronの四半期業績、3四半期連続で30%超の営業利益率を維持福田昭のストレージ通信(213)(1/2 ページ)

Micron Technologyの2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)の業績概要を紹介する。

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売上高と営業利益の好調が続く

 半導体メモリの大手メーカーであるMicron Technology(以降はMicronと表記)は2022年3月29日(米国時間)に、2022年2月期の四半期業績を発表した。同社の会計年度は9月を期初、8月を期末とする。3月29日に発表したのは「2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)」の業績概要である。

 2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)の売上高は、前年同期比24.9%増、前期(前四半期)比1.3%増の77億8600万米ドルだった。営業利益(GAAPベース)は25億4600万米ドルである。前年同期の3.84倍、前期(前四半期)比は3.2%減となった。前年に比べると売り上げと利益ともに大きく増加しているものの、伸びが鈍っていることが分かる。

 売上高営業利益率は32.7%である。前期の34.2%から1.5ポイント低下した。なおNon-GAAPベースの営業利益は27億5000万米ドル、売上高営業利益率は35.4%である。3四半期連続で売上高利益率(GAAPベース)は30%を超えており、高い水準を維持した。


2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)の業績概要[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2022年3月29日に公表された連結決算概要のプレスリリースから)

四半期業績の推移。Micron Technologyの公表値を筆者がまとめたもの。2017会計年度第4四半期以降は、営業損益がGAAPベースの数値となっている[クリックで拡大]

売上高の73%がDRAM、25%がNANDフラッシュメモリ

 Micronの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)の売上高に占めるDRAMの割合は73%で前期(前四半期)と同じ、NANDフラッシュメモリの割合は25%で前期(前四半期)に比べて1ポイント上昇した。

 DRAMの売上高は前年同期比28.7%増、前四半期比2.4%増の57億1900万米ドルである。ビット換算の販売数量は前四半期と比べて1桁%台後半の増加、平均販売価格(ASP)は前四半期と比べて1桁%台半ばの低下となった。

 NANDフラッシュメモリの売上高は前年同期比18.6%増、前四半期比4.2%増の19億5700万米ドルである。ビット換算の販売数量は前四半期とほぼ同じ水準、ASPは前四半期と比べて1桁%台半ばの上昇となった。


DRAMとNANDフラッシュメモリの販売状況[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2022年3月29日公表の連結決算概要スライドから)

DRAMとNANDフラッシュメモリのビット換算販売数量と平均販売価格(ASP)[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2022年3月29日公表の連結決算概要スライドから)

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